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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth2この地にて友となる君に名を贈る〜ReunioN〜
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を使うしか・・・。
『聞こえるか。ワイリーだ。緊急事態だ、今すぐプロトタイプをアムルに飛ばせ』
ラキシュ領制圧の為に設置しておいた野営地に思念通話を繋げる。野営地に構えている交信主が息を呑むのが判った。
『プロトタイプをですか!? ですがアレはまだ実戦で使うには不安定ですし、団長の身が却って危険に――』
『急げっ! 我ら
血染めの死神騎士団
(
マサーカー・オルデン
)
の先遣隊はすでに壊滅状態! 生き残っているのはおそらく我一人だけだ!』
オーディンの言葉は事実として受け入れるしかないだろう。これほどの実力者だ。ここに来るまでにあの男の目に留まった盟友たちは間違いなく討たれただろう。全てにおいて想定外だ。いや、元々全てがおかしかった。
イリュリアとブルグントの二国と隣接しているシュトゥラ・ラキシュ領は防衛能力が高い。だから今まで攻め入ることが出来なかった。それなのに今日、ラキシュ領の国境防衛の要である第一〜第三騎士団がラキシュ本都に一時戻るという情報が入り、好機だということで派遣されればオーディンという怪物が居た。確かに第一〜第三騎士団は居なかったが、それ以上の猛者がここに居た。
(偶然かそれともハメられたか・・・)
どちらでももう構わん。我が騎士団は終わった。立て直す事も出来ず、我もおそらくこの地で息絶える。だがせめて任を全うせねば。それゆえにプロトタイプの助力を借りる。オーディンよ。我が誇りを踏みにじったお前に一矢報いる。
『りょ、了解しましたっ。プロトタイプを先行させますっ。援軍も今すぐそちらに送りますので、持ち堪えてください団長!』
思念通話を切る。オーディンは一歩も動かずに我を見据えていた。折角の好機。「・・・どうして攻撃しなかった」と問う。オーディンは少し考える素振りを見せ、「私にも誇りくらいはある」と答えた。
「・・・我の誇りはもう無い。お前に壊された。だが最期に、我は意地を通す」
エリーゼ嬢を見る。すると召使いが背に庇い、オーディンもまた2人を背に庇う。我はここぞという時の為にとっておいたカートリッジを“シュナイト”に装填。
≪Explosion≫
一時的にだが魔力を爆発的に底上げする。これでプロトタイプが到着するまで保つだろう。
†††Sideワイリー⇒エリーゼ†††
「・・・すごい・・・」
わたしは夢かと思えるような現実を見た。他国にまで名を轟かせていたイリュリアのマサーカー・オルデンが、こんなにも簡単に滅ぼされるなんて・・・。どこからともなく真っ黒な槍が出てきたかと思ったら、次にはアイツらの胸を貫いていた。
それにオーディンさんの話を信じるなら、他の死神騎士たちもすでに斃したって・・・。そして今は団長を追い詰めてる。アンナが「一体なんなの彼は・
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