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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth2この地にて友となる君に名を贈る〜ReunioN〜
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真っ直ぐ私を見詰めてくる。
「決まっている。私が死にそうだったのを彼女は救ってくれた。その恩を返す」
そう告げ、すぐさま「
粉砕粛清
(
ジャッジメント
)
!」と左腕を振り下ろし、三頭のマキエルを突撃させる。
†††Sideルシリオン⇒????†††
オーディンと名乗った男が放った三頭の龍。我は「散開!」と指示を出し、部下をバラけさせる。かなり強力な魔導。防御の上から喰い殺されてしまうだろう。
「各騎、葬送の陣! 龍は我に任せ、オーディン本体を狙えっ!」
各騎が刺突の構えを取り、オーディンとシュテルンベルク家の令嬢と召使いの3名を包囲。いかに強くともエリーゼ嬢という邪魔者が居ては防御に力を割かざるを得ず、本気で力を振るえまい。ならばあとは消耗させて弱ったところで討てばいいだけのこと。その間に我が龍を狩る。我が宝剣“シュナイト”を脇に構え跳躍。標的は蒼く輝く光龍。大きく口を開いて我を喰おうとしている光龍へ、
「炎塵一閃!!」
緑炎を纏わせた“シュナイト”を叩きこむ。口を横一文字に斬り裂き、光龍を霧散させた。これでまずは一頭だ。続けざまに迫って来ていた雷龍の眉間に“シュナイト”を突き立て、
――炎塵一閃――
前転して縦一文字に斬り裂き、消滅させる。予想よりは大したものではなかったな。迫り来る最後の炎龍を片付けるために、視線を炎龍に向けたところで我は見てしまった。
「馬鹿な――ぐあっ!?」
現状に思考が停止していた隙を突かれた。至近距離に着弾した炎龍が起こした爆発に呑まれ、大きく吹き飛ばされた。地面を無様に転がる。止まったところですぐさま起き上がり、我はもう一度見る。そして確かめた。夢でも幻でもない現実を・・・。
「さすが名高きベルカの騎士だが、戦闘経験と戦力の差があり過ぎたな。私の勝ちだ」
オーディンがそう告げる。地面に倒れている我が
血染めの死神騎士団
(
マサーカー・オルデン
)
の盟友たちの中心で。盟友たちの胸に突き立っているのは漆黒の影のような槍。我に気付かせもせずに容易く盟友たちを殲滅したのか。
何なのだ、あの男は。見る限りまだ若い。そうだというのに、これほどの魔導を気配もなく発動させる。戦闘経験の差・・・か。我らは物心ついた頃より実戦に近い修練をしてきたのだ。
「(それでも足りないと?)・・・街に散っている我が盟友たちもそうやって槍で貫いたのか・・・?」
「そうだ。こんな風に・・・」
――
殲滅せよ
(
コード
)
、
汝の軍勢
(
カマエル
)
――
あまりの光景に、我は目を疑った。我らの頭上、そこには数えきれないほどの槍が浮いていた。光、闇、雷、炎、氷、風・・・様々な形をした槍がすべて我に穂先を向けていた。アレらを一斉に放たれれば我も無傷では済むまい。仕方がない、あれ
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