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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth2この地にて友となる君に名を贈る〜ReunioN〜
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に落ち、隊長の戦斧と同じように階下に落ちていった。インパクト・ヴォイド。私の固有魔術ではなく、実妹シエルの固有魔術だ。効果は重力操作による武器封じ。武器限定に重力を掛け、持ち上げられないようにしてやる。もちろん人体にも重力を掛ける術式がある。だが今は武器殺しで十分だ。
「隊長! 今すぐこの男の殺害を!」
本来、固有魔術は術式を組んだ本人にしか扱えない。シエルの重力操作術式もそう。だが私の固有能力・複製。それで複製することで、私の術式として自在にとは言わずとも扱うことが出来る。先程詠唱したのは、人間だった頃の戦友“アンスール”達の術式や神器を具現させるための専用の呪文だ。
「さて、ようやく私のダメージも回復した事だし、本番と行こうか」
ラファエルによってようやく動けるだけ回復できた。上半身を起こすと少女たちが「うそ・・」と驚愕の声を上げた。目を覚まさないかもしれないと言われるほどの重傷人だった私が動いたんだ、当たり前か。
「さあ、始めよう」
左手の人差し指を連中の1人に向ける。ここに来るまで何人かの命を奪ったのだろ? ならば自分の命を奪われる覚悟は当然出来ているよな。そう、人を殺すというのなら、それはいつか自分も殺されるという覚悟を持たなければならない。どこかの契約先世界で、
――撃っていいのは、撃たれる覚悟のある奴だけだ――
こんな言葉を聞いた。覚悟もないのに人を殺める事は許されない。だから貴様たちの命は私が貰い受ける。
――
暴力防ぎし
(
コード
)
、
汝の鉄壁
(
ピュルキエル
)
――
――
轟き響け
(
コード
)
、
汝の雷光
(
バラキエル
)
――
少女たちを巻き込まないように障壁を展開したあと、中級攻性術式・雷撃系砲撃バラキエルを発動。射線上に居た3人の敵性騎士を吹き飛ばした。家に大穴が開いてしまったが人命には代えられない。再び静まりかえる部屋。戦場など知らないであろう少女たちは仕方ないとはいえ、敵性騎士たちが現状に呆けている。よほどの想定外だったんだろうな。私という存在が居たことが。
「命のやり取りをする戦場で呆けるなど正気か?」
「くっ・・・! 各騎、階下へ降下!」
階下へ降りて武器を拾おうと隊長が指示を出したが、すでに遅い。この部屋に来て私をすぐに殺さなかった時点で貴様たちの敗北は確定していた。
「降りたいのなら私が降ろしてやろう」
まず最初に少女たちを球状の魔力障壁に包んで浮遊させる。突然の事に「きゃっ?」と短い悲鳴をあげたが、いちいち断りを入れるほど余裕はない。
続けて足元の床に、
――
煌き示せ
(
コード
)
、
汝の閃輝
(
アダメル
)
――
閃光系魔力砲撃を放ち、ボロボロだった床板を完全に崩壊させる。私と少女たちは浮遊しているため落ちないが、敵性騎士たちは為
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