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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth2この地にて友となる君に名を贈る〜ReunioN〜
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騎士たちと違い、身に纏っているのは重甲冑ではなく軽甲冑と襟の立ったマント。そして手にはロングソード型のアームドデバイス・・・だな。カートリッジシステムがある。
「ワイリーは兄上と言っていたが、それが事実なら何故弟を殺した? オリバーとやら」
殺気を叩きつける。するとソイツは「敵に殺される恥を晒すよりはマシだろ?」と口端を歪めた。笑っている。実の家族である弟を殺したというのに、ソイツは笑っている! 血の繋がった家族を殺す・・・。如何な事情でもそれだけは許せない・・・。
「だからと言って殺すのか・・・!?」
「弟を殺そうとしていたあんたに言われる筋合いはないぞ、あ?」
「ワイリーは騎士として私と決闘をし、騎士としての最期を認めた。そして私も彼の死の十字架を背負う覚悟もした。それを貴様は・・・!」
騎士の在り方に私は尊敬の念を抱いている。愚直で、それでいて誇り高い。自分の手を穢してでも大切なモノを守る。私が人間だった頃に戦ったレーベンヴェルトの騎士がそうだ。ベルカの騎士は彼らの末裔だ。今回出遭ったマサーカー・オルデンには下種な連中も居たが、ワイリーは違った。彼には誇りがあった。だから真っ向から私と一対一で闘った。まぁその誇りは私が穢したようだが・・・。
「So ein bloedsinn」
「なに・・・?」
ゾー・アイン・ブレードズィン・・・くだらん、といったかあの男は。ソイツは「騎士の誇りとかめんどくせぇ。戦場で必要なのは誇りじゃなく勝利だ」と言いながら地面に降り立った。ゴツゴツとブーツを鳴らし、間合いを計るためか私の周りを歩く。
「にしても凄いよな、あんた。たった独りで俺たちの騎士団を潰すとはさ。どんな軍勢が居るのかと思えば優男がたった独り。だがその実は怪物の如き強さ」
「怪物、か。遠からず当たっているか。それで? 貴様はその怪物相手に独りで挑もうというのか?」
「騎士っつうのはよ、己の身一つで強さを示さなきゃいけないんだと。愚弟はそれに命と誇りを懸けていた。だから迷った。プロトタイプを使う事に」
(プロトタイプ? それを使う事で私との戦力差を埋められる、というのか・・・?)
ソイツはマントを仰々しくバサッと左腕で跳ね上げた。ソイツの腰には鳥籠のようなモノがあった。何かが入っている・・・? 目を凝らし、その何かを視認した私は息が詰まるかと思った。紅色の長髪。生気の無い紫色の瞳。長く尖った耳。一糸纏わずに白い肌を全て晒している。そして背より一対の悪魔のような羽。身長は30cmほどの少女。彼女の名はそう・・・
「・・・・アギト・・・・!」
アギトで間違いなかった。ジェイル・スカリエッティ事件で知り合った、古代ベルカ式の真正の融合騎。後にはやてたち八神家に引き取られ、シグ
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