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妖精の義兄妹の絆
連合軍
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つらに話したりしたらタクヤを助けにいく可能性があるわ。
そうなっては連合軍の作戦が水の泡になるの。私たちが全滅でもしたらそれこそ六魔将軍の思うつぼだわ。」
シャルルはウェンディに事の重大さを説明した。
「それにタクヤなら大丈夫です。一度でもウェンディの約束を破ったことはありますか?」
「フルフル…、そうだよね。お兄ちゃんならきっと…。」
ウェンディはシャルルとエマのおかげで納得した。
ちょうどそのとき、トイレから一夜が帰ってきた。








「ここから北に行くとワース樹海が広がっている。古代人たちはその樹海にある強大な魔法を封印した。





その名を、ニルヴァーナ。」
「?」
「ニルヴァーナ?」
「聞かぬ魔法だ。」
「ジュラ様は?」
「いや、知らんな。」
妖精の尻尾も蛇姫の鱗も知らない魔法だった。
「知ってる?てか、魚いる?」
「結構。」
ハッピーは作戦そっちのけでシャルルに魚をプレゼントしようとしたが、あっけなく断られた。
「古代人が封印するほどの破壊魔法という事だけはわかっているが。」
「どんな魔法かはわかってないんだ。」
レンとイブがみんなに説明する。
「六魔将軍が樹海に集結したのはきっと、ニルヴァーナを手に入れる為なんだ。」
さらにヒビキが補足する。
「我々はそれを阻止する為、六魔将軍を討つ!!!!」
「こっちは12人、敵は6人。だけどあなどっちゃいけない。この6人がまたとんでもなく強いんだ。」
そう言い終わるとヒビキは6つのモニターを出した。
「毒蛇を使う魔導士、コブラ。その名からしてスピード系の魔法を使うと思われる、レーサー。
天眼のホットアイ。心を覗けるという女、エンジェル。この男の情報が少ないのだがミッドナイトと呼ばれている。
そして奴等の司令塔、ブレイン。」
ヒビキが六魔将軍のコードネームを伝えると、さらに説明を続けた。
「それぞれがたった一人でギルドの一つくらいは潰せるほどの魔力を持つ。我々は数的有利を利用するんだ。」
「あ、あの…あたしは頭数に入れないでほしいんだけど…。」
「私も戦うのは苦手です。」
ルーシィとウェンディは弱音をはいた。
「ウェンディ!!弱音をはかないの!!」
やはりシャルルが叱った。
「安心したまえ、我々の作戦は戦闘だけにあらず。奴等の拠点を見つけてくれればいい。」
一夜がルーシィとウェンディに言った。
「拠点?」
「今はまだ奴等を捕捉できていないが樹海は奴等の仮説拠点があると推測される。」
リオンの疑問をレンが素早く対応する。
「もし可能なら奴等全員をその拠点に集めてほしい。」
一夜の提案にグレイが言った。
「どうやって?」
「殴ってにきまってんだろ。」
「けっきょく戦うんじゃない。」

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