八話
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さて、あの後結局学校をサボったのだが昼寝から起きるとすぐに千冬に呼び出された。面倒だが行くとしよう。
※ ※ ※
「で、何のようだ千冬」
今は千冬と話しているのだがなぜかラウラも一緒にいる。
「篠乃之、ボーデウィッヒがお前とルームメートを希望しているのだが……」
千冬が疲れたような顔をしている。その隣でラウラは対照的に落ち着かなく目線をさまよわせている。
「俺は構わないが?」
「私はドイツに問い合わせたのだ。断ると思ったんだが……、何とオッケーがでた。そして、IS学園には男子に関して校則がない。なので学園側はこれを認める」
「了承した。では帰らせて頂く」
「織村教諭、失礼しました」
ラウラが千冬に挨拶した。そして、こちらを向くと
「行こう、お兄ちゃん」
と言ってすり寄ってきた。
「そうだな行こうか」
俺はラウラの頭を撫でながら寮に帰った。
○千冬視点
篠乃之……。あいつは何者だ?氷の槍を降らせた技にはISのエネルギーが感じられなかった。モニターにも計測器にもない。そもそもどこから氷を出した?
そして、ドイツの考えがわからなくもないが危険ではないのだろうか……。
○ドイツ軍最高司令官アディーテ視点
ボーデウィッヒ少佐の報告にあった篠乃之焔……。生身でISを撃破、さらに不可解な術による治療。
リスクがあるが是非とも運用したい。なんとか軍に入れられないものかと思っていた時に学園側からの同室の提案。渡りに船だ。
ボーデウィッヒ少佐には勧誘の命令を出しておこう。
○ホムラ視点
ラウラがくっついてきて可愛い。俺は今ベットの上に腰掛けてくつろいでいる。隣にはラウラがピタリと寄り添ってきている。
「お兄ちゃんお兄ちゃん、今度臨海学校に行くときの水着を買いに行きたいの。一緒に行ってくれる?」
首を傾げながらの上目使い。本気で可愛い。会ったときとの違いが恐ろしい。
「構わない。どうせ暇だ」
「うん!ありがとう」
喜ぶ姿が微笑ましい。他の人ともできないものかね。まあ今はいいか。取りあえずラウラと出かけるので久々に私服を出さねばな。
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