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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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イジ(クリフ+ドナ)を虫除けに利用する為じゃ。
「相席するぞ」
事後承諾じゃが、この程度なら問題無かろう。
「ど どうぞ!!」
上ずった声で了承したのはクリフじゃ。ドナも緊張した様子でコクコクと頷いておる。ファビオは小さく一度頷いただけじゃった。吾の正体を知っているのはファビオだけじゃが、クリフとドナも別荘で顔を会わせたので人間時の吾の事は知っておる。
しかし、クリフとドナは先程から落ち着かない様子じゃ。何故じゃろう?
「美人が相手だからって、2人とも緊張しすぎですよ」
そう言う事か。と言うか、ファビオがとても良い笑顔で2人を
諌
(
いさ
)
めたな。……あの顔は楽しんでおるな。この2人がファビオの
玩具
(
おもちゃ
)
にならない様に、釘をさして……いや、ここで正体を明かしておくのも良いか。この2人には主から許可が下りておるし。
信頼出来る者以外に絶対に正体を明かすなと言われておるが、主が認めた人間に関しては吾の裁量で正体(韻竜である事と主の使い魔である事)を明かしても良いとも言われておる。今までは必要無いと思っておったが、ファビオに正体を知られてからは、協力者の重要性と言う物を知ったのじゃ。
……少し考えてから、吾はクリフとドナに正体を明かす事にしたのじゃ。特に主以外から求愛されても
煩
(
わずら
)
わしいだけじゃしの。話を邪魔されてもなんじゃし始めに断っておくか。
「残念ながら吾は主一筋じゃ。他の男にはなびかぬぞ」
クリフとドナが唖然としておるのじゃ。そして何故かファビオが凄く良い笑顔で、聞き耳防止用マジックアイテムの起動を指示しておる。何故じゃ? ひょっとしたら、吾がこの2人に正体を明かす気になったのに気付いたのか。……いくらなんでも鋭すぎじゃろう。
「あ あの。……あの人の何処が良いのでしょう か?」
ドナが変な質問をして来たのじゃ。それと同時に場に微妙な圧迫感が生まれたのじゃ。聞き耳防止用マジックアイテムが起動したのじゃろう。
「全部じゃ。我には主以外ありえん」
胸を張って言いきってやったわ。少し気分が良いの。
「いやいやいやいや。それは駄目でしょう」
と、クリフ。ドナも頷いておる。ファビオだけは1人でニヤニヤしておるが。
「何故じゃ?」
少しイライラしながら問い返す。カトレアも許してくれておるので(妾と言う身分は気に入らないが)問題ないと思うのじゃが。
「だって相手は妻がいるし……」
ピシッ。改めて指摘されると腹が立つのじゃ。
「こど……」
「そんなこと関係なかろう!!」
「「「……ッ!!」」」
つい怒鳴ってしまい、料理を運んで来たジェシカを驚かせてしまったのじゃ。その事に吾は冷静になる
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