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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第46話 王都の休日? 休んでないのに休日?
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んでいました。2人で歩いて買い食いするだけでも楽しかったのです。売ってるアクセサリー類は、今後の参考にカトレアと意見を交換しながら見て回りました。
気をつけなければならないのは、スリは引ったくりだけと思っていました。
「美しいあなたの名前を、ぜひ教えていただけませんか?」
これで何人目でしょう。こんなにカトレアの美貌にひかれた
勇者
(
おとこ
)
が来るとは思いませんでした。カトレアも最初の数人は丁重にお断りしていましたが、私との時間を削られるのが気に入らないのか、だんだん対応がぞんざいになって来ています。
私がもう2〜3年早く生まれていれば、男避けとして十分になるのにと悔しく思います。
それにしても、今回の
羽虫
(
おとこ
)
は本当にしつこいです。ゆっくり食事も出来ません。
「先程から何度も言っているだろう。あなたのような美しい女性には、僕の様な男が相応しいのだよ」
歳は20代前半くらいで、少し太っていて顔もイマイチです。筋肉の付き方と足運びから、接近戦はド素人である事が分かりました。目を見た感覚と纏う雰囲気から、ドットクラス……良くてラインクラスと思われます。身なりはそこそこ良いので、爵位持ちのボンボンなのかもしれません。
「私は婚約者とデートを楽しんでいるのです。邪魔ですから何処かへ行って欲しいですわ」
「!?」
ようやく
羽虫
(
バカ
)
が黙ってくれました。と言うか、その断り方は私に矛先が向きますね。案の定、こちらに詰め寄って来ました。
「今すぐ婚約を破棄したまえ」
突然何を言っているんだこのバカは。私が呆れていると、それを怯えていると勘違いしたのか、暑苦しい高笑いを始めました。ハッキリ言ってウザいです。
「五月蠅いから消えてください」
実は私も相当イライラしていた様です。
「インゴルシュ伯爵家の人間に無礼な!!」
身なりが良いと思ったら伯爵家の人間か。インゴルシュと言えば、ヴァリエールとクルデンホルフの間にある領地の一つだったはず。あの辺りは治安も悪く、これと言った特産品も無いので、領地経営が相当厳しいはずです。こんな所で遊んでいて良いのでしょうか?
そう思って見ていると、突然バカが杖を抜き放ち見せつける様に詠唱を始めました。それを見た平民達が悲鳴を上げ、周りが騒がしくなります。
「何考えてんだこのバカは!!」
私はあわてて立ち上がり、横隔膜の辺りに拳を叩きこみ詠唱を中断させます。そしてそのまま後ろに回り込むと、手刀を首筋に叩き込み気絶させました。
「ギル。お見事」
私は念のためバカの杖を折り、絶対に魔法が使えない様にしておきます。
「貴様たち何をしている!!」
そこへ衛兵が3人駆け付けてきました。魔
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