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リメイク版FF3・短編集
水の巫女の再来・前編
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のだろうか」


 短めの金髪の青年が問い掛ける。


「見ての通り、魂の集う場所………かな。と云ってもここは移ろい易いから、長く留まれないみたいだけれど」



「あんた────なのか」


 銀髪の少年がアメジスト色の瞳で、キッとこちらを睨みきかす。

「あんたなのか。おれの夢の中で、エリアを刺したのは………!」


「 ────あぁ、そうか、君は────うん、そうかもね。"私"かもしれない」

「どういうつもりだよ! せっかく、変えられるかもしれないのに……!」

「何を、かな。夢の中で何度も彼女を救った所で、本当の彼女は救えはしないよ。彼女も………それを望んではいない」

「分かったような事云うなっ!」


 赤魔道士に詰め寄る少年。


「そうだね、私には何もわからない。知っているけど、知らないんだ。君だって………そうじゃないかな」

「わけ分かんない事云ってんじゃねーよ!! うわっ………?!」

 少年が赤魔道士を突き飛ばそうと手を伸ばすが、その手は彼をすり抜ける。


「 ────すまないね、私は今実体を持たないんだ。君から触れる事は、できないよ」


 間近でにこりと笑い掛ける赤魔道士。


「実体を持たないって……あなた、ユーレイ?!」

「ひ、人魂化してないだけって事ですか…!?」

 オレンジ髪の少女と茶色の髪の少年が、こちらを凝視したまま驚いている。


「う〜ん、そうなるのかなぁ」

 赤魔道士は首を傾げて可笑しそうにしている。

「ふ、ふざけやがって……!」


「ルーネス、戯れに付き合っている場合か。……見つけなくていいのか、彼女を」

 冷静な青年が、銀髪の少年に声を掛ける。

「そ、そうだ! エリアは、どこに……っ」

「ほら、あそこだよ。……大きなイカさんと、向き合ってるね」


 赤魔道士の妙な云い草に目を向けた先には─────

あの当時のままのクラーケンが、儚げなエリアの姿と向かい合い、今にもその気持ち悪い触手で彼女を絡め取ろうとしている─────


「………!! やめろーーっ!!?」

 少年は思わず身に帯びていた兵士の剣でクラーケンに斬りかかる。

────が、手応えもなしに雲散霧消する。


「 は ……っ?? 」


 後に残ったのは、蒼く透き通る石の欠片のような物で、エリアらしき彼女は先程の事など意に介した風もなく、それを拾いあげる。


「────みつけた、わたしの────」


 大事そうに両手に持って、胸の内にそれを収めると………彼女はふと倒れ掛かり、銀髪の少年が慌てて支える。

「え……エリア? エリア……!しっかりし
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