七話
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○ラウラ視点
ホムラ……。不器用で強くて優しい人。そして、悲しい人。私は彼と一緒にいたい。暗闇にいた私に光をくれた人。一緒にいてくれる人。だから私も彼に光をあげたい。あの悲しみを取り除ける位。
○ホムラ視点
もう朝か……。事後処理がどうなったか知らないが死者が出なかったので良かった。余り交友がないといってもクラスメート。死なれたら寝覚めが悪い。
「丁度ぴったりだ」
登校時間六分前に準備が終わる。そして、朝のランニングも兼ねて走って教室に行く。風が気持ちいいと思いつつ校舎に入る。そして、そのまま教室に入った。ギリギリにでたのにあと五分もある。
「さて、寝るか」
「ホムラ」
机に突っ伏した途端にラウラに起こされた。
「なんだ」
昨日のことか?
「お前を私の嫁にする」
唐突に何を言うのか。
「断る」
キスしてこようとしたので手で制して辞めさせる。エリス以外と恋仲になる気はない。
「むっ……」
「嫁にはなってやれないが、家族にはなってやれる」
独りは辛いだろう。ラウラはこのままでは独りのままになる。
「どういうことだ?」
「義兄妹の契りを交わせばいいだろう」
前にいた世界では珍しいことではなかった。もともと人情に厚かったり信仰深い人が多かったからな。ゲスも多かったが。
「今はそれでいいが、絶対に私の嫁にしてみせる」
まあ、これでいいだろう。家族に限らず大切な人といることが。きっとラウラの救いになるはずだ。大切な人が見つかるその時まで俺が代わりに手伝おうと思う。ラウラと約束もしたしな。暗い話は終わりだ。俺らしくない。
気分を切り替えよう。まずはこの注目を何とかしなくてはな。ラウラが大きな声で話していたのでクラスメートはこちらを見ている。
いやはや面倒な。
「み、みなさん、おはようございます」
ん?山田先生か。
「今日、はですね……みなさんに転校生を紹介します。転校生と言いますか、すでに紹介は済んでいるといいますか、ええと……」
何があったのだ?歯切れが悪いな。しかし、未だこちらを見ている生徒が数名いる。物好き共が。
「じゃあ、入ってください」
「失礼します」
男装少女か。
「シャルロット=デュノアです。皆さん、よろしくお願いします」
「ええと、デュノア君ではなくデュノアさんでした。と言うことです」
「おかしいと思った」
「ちょっとまって!たしか昨日って男子が大浴場使ったわよね」
そこでドアが勢いよく開いた。
「一夏ぁっ!!!」
ナイスだ鳳!俺から関心が無くなった。
「死ね!!!!」
ISだ!これは流石に不味いだろう。あの位置からでは
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