志乃「兄貴、喉壊したら殺すから」
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なに胸が大きいの」
「さぁ?揉めば大きくなるんじゃない?」
よく男子がいる前でそんな話が出来るな。志乃に関しては、多分皮肉で言ったんだろうけど。それを綾乃にあっさり躱されて、志乃はさらに顔をむっとさせている。
「健、風呂は?お前先入る?」
「いや、俺は家でシャワー浴びてきたから大丈夫。ゲームの準備しとくからお前入っちゃえよ」
「んじゃそうするわ」
そう言って俺は浴室へと向かう。俺もちゃっちゃとシャワー浴びて皆とゲームでもしよう。
その後、十五分ぐらいして俺が風呂から出ると、そこではすでに熱戦が繰り広げられていた。
車のレースのゲームなのだが、三人とも真剣な表情でコントローラーを動かしている。……楽しんでるのか?
そこで、俺はもう一度大きく咽る。やっぱ風邪引いたかな。風呂にはちゃんと浸かったんだけどな。風邪薬でも飲んでおくか。
そう考えていると、レースに参加中の志乃が画面を見ながら声を掛けてきた。
「兄貴」
「ん?なんだ?」
「兄貴、喉壊したら殺すから」
「え……」
調子こいてすいませんでした。以後気を付けます。
後ろ姿感じる妹の鬼気に、俺は思わずお辞儀をしてしまった。
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