志乃「飯」
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嫌取り戻すまで時間掛かるな。つか、マジで母さんどうした?ばあちゃんも父さんもいないし。
「……兄貴」
その時、テレビに目を向けている妹が俺を指名した。声がどことなく低い。こりゃ本当に機嫌悪いぞ。
「悪い志乃。遅くなっちゃって。てっきり母さんいるのかと思ってさ」
「私と兄貴以外は皆今日から明後日まで旅行って言ってたじゃん」
……え?
俺の中の思考が停止する。今こいつ何て言った?めっちゃサラッと言ってくれたよな?
「それ、マジ?」
「兄貴、飯」
「話の段取り変えんな!飯は作るから!」
「飯作ったら教える」
この野郎……!俺をバカにしやがって……!
仕方ないので俺は台所に向かい、夕食の準備を開始した。
つっても、俺自身は腹なんて一切空いてないんだけどな。
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