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クズノハ提督録
クズノハ提督帰還
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安藤に話した経緯を再び説明した。
「そうか…名前覚えられて無かったのか」
「そっちかよ」
「冗談冗談。本当に、無事で良かった…」
「明日丁度休みだし、お前の着任してる所も見てみたいから連れて行くぜ。」
「本当かい?それは助かるが」
「その代わり、二人ばかり一緒に連れて行ってもいいか?」
「構わないよ。むしろ大歓迎だ」
「お、じゃあ私も特に用は無いが」
「来たいなら来ればいいじゃない。安藤は近いんだし」
こうして第一回提督交流会という名の、ただ知り合い同士で駄弁るだけの会が開催されることになった。







「おやつは一人500円までな」
「バナナはおやつに含むっぽい?」
「無論だ」
「へ?含むの?ひどーい!」
その日の午後、鎮守府付近のコンビニエンスストアにて四人はお菓子を買いに来ていた。



鎮守府にて交流会の旨を伝えた際、雷と電は大喜びで
「遠足よー!」
「遠足なのですー!」
とはしゃぎ回り、電が何もないところで転んだ後、葛葉の
「夕立の司令官が見つかったから、そいつに送り届けるために行くんだ。失礼の無いようにな」
という注意で今度は夕立までもが大喜びではしゃぎ回り、また電が何もないところで転ぶという事件が起こった。



「全員選んだなー、って雷。それは明らかに多いだろ」
葛葉の言う通り雷は両手だけでは持てないほどのお菓子を腕に抱えていた。
「これは…今日食べる分なんだから!本当よ?」
「そうか。それなら帰ったら皆で食べような」
「う…はーい」
雷は観念した様に山盛りのお菓子を差し出した。



その日は集まる集合場所の関係で葛葉も鎮守府に泊まることとなったのだが、その夜彼は艦娘達の仕組みについて教わることとなった。
「あ、船どうしよ…」
「船がどうかしたの?」
「いや、確かお前達艦娘は軍艦の化身…なんだよな?だったら、あまり本体の船から遠くには行けない、とかあったりするんじゃないか?」
「あー、無くはないわね」
「でもよっぽど遠くじゃない限りは大丈夫っぽい?」
「いや、200km以上はあるんだが…」
「それなら、船を一時的に片付ければ済むのです」
「片付ける?え、どういうこと?」
「そのままなのです。陸を移動する為に一旦船を片付けて、移動した先でまた船を海に戻すのです。……戻した時に水や深さが足りないと事故に繋がりますが」
「あの大きな船をか?一体どこに?」
「それは…」
「正直私達にも分からないことは多いの。ただ片付けたいと思った時に片付けることが出来るってだけなのよ…」
雷と電は困った様子でお互いの顔を見合わせた。
「すまん、変なことを聞いたな…」
「いいのよ!それだけ
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