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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第6話 勇人は毒状態になった!
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バタッ

「ちょっと! 勇人君!? しっかりして!」
薄れゆく意識の中で最後に見たものは……佐々木のガッツポーズをしたところだった……。
(いつか……倍返しにしてやる……)






「はっ!? 知らない天井だと!? あ、病室の天井か……」
(ということは、僕は運び込まれたんだな)

「はあ~、さすがにもう一発、毒をくらったのはまずかったな」

ガラッ

「ん? 目を覚ましたのかね?」
医者が入ってくる。
「はい、体も大丈夫そうですし」
「まあ、犯人が解毒薬の作り方を話したからね」
「そうなんですか」
「それより……病室を抜け出した挙句に、また毒をもらって運び込まれてくるなんて、何を考えてるんだ! 君の友人は皆、心配していたぞ!」
「す……すみません。クラスメイトにぶちのめされる犯人を見たくて、つい……」
「馬鹿者おおおお!!!」
「ぶべらっ!!」


医者が殴りつけてきた。
「もっと自分の体は大事にしなさい!」
「はい……以後、気を付けます……」






「あ~あの医者め……マジでぶん殴りやがって……せっかく毒が治ったのに……」
「それにしても、イ・ウーか……“裏”の事もあるのに厄介なことになるかもしれないな」
暗雲がかかった気分だ……。

「とりあえず寝よう……疲れた」

初めて、消毒液の香りがするベッドの上で眠りについた。

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