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魔法使いへ到る道
2.友達の家に行って外で遊ぶって本末転倒だよね
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光。見ればそこには、和かな光を背に受け笑みを浮かべる――
「げぇっ、すずか」
「いくらなんでもその反応はひどいよぉ」
 優しい微笑みが苦笑いに変わる。どっちにしても可愛いけどね。
「ちぇー、見つかっちゃったかー。俺で最後か?」
「うん。なのはちゃんもアリサちゃんもとっくに見つけたよ。ケンジくんだけだよ、こんな難しいところに隠れてるの」
 二人の評価が辛口っすね。後ろの方で誰かが『言ってくれるじゃない』とか『うぅ、ひどいよー』とか言ってるのが聞こえてるはずなのに表情に微塵も変化がない。おとなしい子だとは思っていたがどうやらそれだけじゃなさそうだ。……月村すずか、おそろしい子ッ。
 のそのそと這い出ながら、
「しかし、よく分かったよな、俺の隠れ場所。結構自信あったんだぜ」
 と言うと、目の前の少女は楽しげに笑い、
「協力者がいたんだよ」
 愛らしく、ピッと人差し指を立てた。
 つられるように指される方向に首を動かす。
 そこには申し訳なさそうに笑うイケメンの姿があった。
「犯人はあなたですか…」
「いやー、すまない。なのはに頼まれてしまって、つい」
 ダメだこのお兄ちゃん妹に甘すぎる。
「というかなのはもなのはだ。捕まった人は協力したらダメだろふつー」
「だって、ケンジくんいくら呼んでも出てきてくれないんだもん」
 え。呼んでたっけ?
「何回も呼んだよ。もうやめにしよー、って」
「家のあちこちを探しても見つからないから、もしかしたらここかもってなのはが言ったの」
「五分前くらいからキミを探していたぞ。声はここまで届いていた」
 次々と集まる有力な証言。しかし俺には見に覚えがない。そして真実は一つ。
 謎は、全て解けた!
「ごめん。この中で寝てた」
 アハハと笑う俺。あきれた様子の三人。
 そんな光景を見て、恭也さんはうっすらと微笑んだ。



「はじめまして。八代健児です。なのはちゃんのともだちやってます」
 ぺこりと頭を下げる。
「これはご丁寧に。私は高町士郎。なのはの父親だ」
「私は高町桃子。なのはのお母さんよ。」
「お姉ちゃんの美由紀だよ」
 三人がそれぞれ言う。そんないっぺんに言われたら覚えきれないよ。
 かくれんぼが終わってしばらくして。道場で鍛練を続けると言う恭也さんを残し、母屋に帰ってきた俺たちは残りの高町家構成員、父、母、姉にエンカウントした。
 で、先ほどのような口上と相成ったわけである。アリサとすずかは何度かなのはの家には来ているそうなので初顔合わせになるのは俺だけなのさ。
「キミが健児くんか。キミのことはよくなのはが話しているよ」
 士郎さんが言う。いったいどんなことを話したのか気になってなのはの方を見ると、何故か嬉しそうに笑っていた。
 というか、士郎さんも
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