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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
空白期 第4話 「揃う少女達」
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っていた子は多分この子だろうな。何というか……パッと見た感じ落ち着きがない子みたいだし、俺の苦手なタイプかもしれない。だがシュテルやレーネさんの知り合いである以上、無下に扱うわけにもいかない。

「えっと、ラッセルさんだっけ。夜月翔です、よろしく」
「うん、よろしく!」

 彼女は俺の手を握ると力一杯振ってきた。
 この子は俺の関節外すつもりなのだろうか。ここまで力強く振るのは、保育園や幼稚園に通う子供くらいだと思うのだが。

「あっ、シュテるんから聞いたんだけどショウはお菓子作ったりするんだよね。ボク、食べたい!」

 何の躊躇いも断りもなく名前で呼ぶんだな。まあ別にいいんだけど。
 それにどうもこの子に丁寧に話すのは馬鹿らしく感じる。表現に困るが、しいて言えば同年代ではなく年下を相手しているような気分とでも言えばいいだろうか。

「簡単なのでいいなら」
「ほんと!? やった〜!」

 ピョンピョン跳ねながら喜ぶ彼女は、やはり同年代には見えない。自分の作るお菓子を食べたいと言ってくれたり、食べられると分かって喜ぶ姿は小さな子供だ。俺も大人から見れば、まだ小さな子供ではあるが。

「ショウは良い奴だね。あっ、ボクのことはラッセルさんじゃなくてレヴィでいいよ。何たってボクらはもう友達だからね!」
「あ、ああ……」

 名前を呼んだら友達、と言った少女が知り合いにいるが、レヴィという少女はそれ以上の存在かもしれない。何故ならば、俺と彼女は出会ったばかりで会話もろくにしていない。それでも友達と言ったのだから。
 戸惑いを覚えながら視線を動かすと、緊張していそうな面持ちでこちらを見ている少女と目が合った。ウェーブのかかった金髪で瞳の色も金色に見える。背丈はシュテル達よりも頭ひとつ分ほど低い。年齢は俺達よりも下だと思われる。

「えーと……」
「この子は」
「シュ、シュテル。じ、自分で言えます!」

 内気そうに見えた少女は淀みながらもはっきりと言った。初対面で緊張しているだけで、人見知りをする方ではないのかもしれない。

「あ、あの、ユーリ・エーベルヴァインです。よ、よろしくお願いします」

 綺麗なお辞儀をする少女は、レヴィに失礼かもしれないが彼女よりも年上に見えた。こちらが返事を返すともう一度挨拶をするあたり礼儀正しい子だと思う。シュテルやディアーチェに感じるような淑女さも感じるため、彼女達と同様に育ちが良さそうだ。
 そんなことを考えていると、少女が妙にこちらの顔を見ていることにふと気が付いた。顔に何か付いてるとは考えづらいが、可能性はゼロではない。

「えっと、何かついてるかな?」
「あっ、い、いえ何も付いてないです。ただその……ショウさんの瞳に惹きつけられたと言いますか」

 身体
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