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駄目親父としっかり娘の珍道中
第59話 最近出ない奴に限って意外な場面で出てくる時って多いよね
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を爆発させて戦闘を行っていたのだ。

「ふっ、そうかい。俺達の見てない所でお前達も相当苦労してたみたいだな」

 煙草を咥えながら話の一部始終を聞いていた土方がそっと言葉を投げ掛ける。
 氷の壁の向こうではシグナムとヴィータの二人が激戦を繰り広げている。見た感じは明らかに優勢だろうが、相手は無限に湧き出てくるメイド達。いずれは魔力切れを起こし物量で圧倒されてしまう。

「おいてめぇら! 何時まで休んでるんだ! 女子供が必死こいて戦ってるってのに男の俺達が尻込みしててどうする! 江戸の侍は腰抜け揃いと思われても良いのか?」
「良い訳ないでしょうがぁぁぁ!」

 土方の激に隊士全員が立ち上がった。その目には今まで以上の闘志がぎらついているのが見える。
 その目を見て土方は笑みを浮かべた。

「おい、ザフィーラ。氷の壁を開けてくれ。俺達も参戦させて貰うぜ」
「正気か? 相手は強化型だ。魔力対策をしていないお前達では辛い相手だぞ」
「へっ、見くびってもらっちゃ困るぜ。俺達は真選組だ。江戸の治安を守るのが目的なんだ。敵わない相手だからって尻尾を巻いて逃げる奴ぁこの中には居ねぇ。死んで元々、俺達は常に戦場で死ぬ覚悟は出来てるんだよぉ!」
「ふっ、流石は侍だな」

 土方の強い言葉にザフィーラは笑みを浮かべ、そして氷の壁を解いた。そして、壁に使っていた拳を目の前で思い切り叩き付けて音を鳴らす。

「ならば、この俺もまたその戦いに加わらせて貰おう! 異論はないな?」
「上等だ。良いかてめぇら! 俺達真選組の意地を見せてやれ! 此処から先へは一歩も通すな! 全部切り捨てろ!」 
 その激が放たれた直後、隊士達は一斉に雪崩れ込んだ。今までの受けとは打って変わり、今度は完全な攻めの動きだ。隊士達が腰に挿してあった刀を抜き放ち、猛然とメイド達へと向っていく。その光景に先ほどまで激戦を繰り広げていたシグナムとヴィータは驚きの顔を浮かべる。
 そんな二人の元へ土方がやってきた。

「どう言うつもりだ? 無駄に被害を出すだけになるぞ」
「へっ、侍として腰に刀を挿した日から俺達は常に戦場に居るような者なのさ。何時何処で死のうと後悔なんざしねぇ。俺達が後悔すんのは只一つ。守るべき者を守れなかった時だけだ」
「守るべき者を守る為の剣となるか。我等と似てるな」
「あぁ、そう言う事だ―――」

 笑みを浮かべる土方。そんな二人に向いメイド達が空気を読まずに押し寄せて来る。これぞ正に空気嫁!
 等と言っていてはしょうがない。
 向い来るメイド達を流れ作業の如く切り捨てながら土方は話を振ってくる。
 その際に土方とシグナムは互いに背中を預ける形で陣取っているのは言うまでもない。

「シグナム、江戸の市民を守る為、お前等の剣を振るって
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