第59話 最近出ない奴に限って意外な場面で出てくる時って多いよね
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としているのだ。
その言葉を受け、隊士達は闘志を燃やし、正に玉砕覚悟の志を持ちメイド達に挑む。
「土方さん、危ねぃですぜぃ!」
「ん? うおわぁっ!」
咄嗟に土方は後方に飛び退いた。その直後、彼の居たであろう場所には沖田が刀を振り下ろし地面に突き刺していた。
「そそそ、総梧ぉぉ! お前何しやがるんだぁ!」
「あ〜あ、下がっちゃった。これで斬首確定ですねぃ。介錯は俺がしてやりますんで諦めてさっさと首チョンパしてくださいな」
「こんな時までドS発動してんじゃねぇぇぇ!」
何処でも沖田は沖田だったようだ。
「おいお前等! 喧嘩してる場合じゃないだろうが! この先には俺達が守るべき江戸市民達と、お妙さんが居るんだ! 気張って守れよぉ!」
「近藤さん、別にお妙さんは守る必要ないんじゃねぇのか?」
やんわりと近藤のボケに突っ込みを入れる土方。まぁ、そうこうしている間にも、メイド達はどんどん迫って来る。
「ふ、副長ぅぅぅ! これ以上はもちそうにないですよぉぉ! このままじゃ此処も突破されるのも時間の問題ですよぉぉ!」
「黙れ山崎! さっきも言っただろうが! 一歩でも下がったら即刻斬首だからなぁ!」
「土方さん、それだったらあんたも即刻斬首ですぜぃ」
沖田が刀を握り締めて嬉しそうに微笑んでいる。このままだと何時自分の首がチョンパされるか分かったもんじゃない。
「頼むからそのやる気を戦闘に向けてくれよ」
「嫌ですぜぃ。俺ぁ何時でも土方さんを殺る気だけは誰にも負けませんぜぃ」
「そんな事でやる気を見せるなよ!」
土方曰く下らない事にやる気を出しているようだ。
「副長、もう駄目です! とてもこれ以上押し留めていられませんよぉぉぉ! もう駄目だぁぁぁ!」
前線で頑張っていた山崎の断末魔が響く。哀れ山崎退。此処で人生のリタイアとなってしまったのだろうか。
誰もがそう思っていたのだが、それは違った。
最早これまでかと、諦め目を閉じた山崎だったが、一向に自分の身に変化が起こらない。疑問に思った山崎が目を開くと、其処にあったのは幾本もの突き出た巨大な氷の柱の姿と、それを出したであろう一人の男性の姿であった。
「武装警察を名乗っている貴様等がこの程度で諦めては、市民も可愛そうだろう?」
「あ、貴方は……犬耳のとっつぁん」
「せめて名前で呼んでくれないか」
折角カッコいい登場をしたと言うのに名前で読んでくれなかったことに心底残念がる青年。そう、彼こそフェイトやアルフ達と同じ異世界からやってきた守護騎士の一人。
「盾の守護獣、ザフィーラ! 此処の守りは任せろ。奴等一匹たりとも此処から先へは通さん!」
雄雄しく、それでいて力強くザフィーラはその場に仁王立
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