第59話 最近出ない奴に限って意外な場面で出てくる時って多いよね
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、至極どうでも良い事なのだが。
「さてと、どうやら地上から行くと奴等の妨害を受けそうだな。ちとルート変更と行くか」
「おい、何処へ行くんだよじいさん!」
「へっ、決まってるだろうが。こうなりゃ乗り込んでやろうじゃねぇか! 鬼が島へさぁ!」
そう言うなり源外は思いっきり進んでいた道を右にカーブし、近くにあった深堀の川へと飛び込んだ。無論、この戦車には水上走行機能もついているので水の上でも安心の走行をしてくれている。正に至れり尽くせりな作りだった。
まぁ、飛べないのが難点なのだが。
「なぁ銀時。目の前に立ってるあのでっかい建物って何さ?」
突如、アルフが指差したのは、巨大な塔であった。
「あぁ、あれはターミナルだ。あそこから江戸に天人達はやってくる。言わば宇宙と江戸を繋ぐ門みたいなもんさ……って、じいさん! まさか―――」
「その通りよ。野郎は恐らくターミナルだ。江戸中を支配するってんならターミナルを狙うのが定石よ。だったら行ってやろうじゃねぇのさ。奴の居城へとよぉ!」
源外の言葉に深みが感じられた。伍丸弐號がターミナルを占拠したと言うのならば急がなければならない。もし、ターミナルが暴走すれば江戸が吹き飛ぶ危険性がある。それに、あそこには新八が捕まっているのだ。
このままでは新八は生贄として殺されてしまう。そうなる前に助け出し、こんなふざけたクーデターを起こした不届き者を叩きのめしてやらねばならないのだ。
「やるか、てめぇら!」
「上等アル! 何時までも女々しいロリコン爺なんかに江戸の町を渡す気は無いアル!」
「折角なのはの育った世界に来たのに、その世界を更地になんてさせない! 私も一緒に戦うよ」
「ま、私は使い魔だからねぇ。主が行くってんなら地獄の果てだろうと鬼が島だろうと何処へだってついて行くよ」
四人の決意は固かった。流石に前の戦いを共に戦いぬいただけの事はあるようだ。例え世界は違えども固く結ばれたその絆は決して砕ける事がない。
そう言いたげな光景でもあった。
「ZZZ……」
そんな中、一人サブシートで呑気に居眠りをこいているなのはが居るのだが、その辺はスルーして欲しい。決して絡ませるのを忘れてた訳ではないのであしからず。
***
ところ変わり、此処は銀時達が爆走していた地点とはかなり離れた江戸町内の広い道路。其処では真選組の隊士達が押し寄せて来るメイド達を必死に食い止めている光景が見えた。
「下がるんじゃねぇぞてめぇら! 一歩でも下がった奴は士道不覚悟で即刻斬首だぞゴラァ!」
その隊士達を纏めるのは鬼の副長こと土方十四朗その人であった。
隊士達に厳しい言葉を投げつけ、彼等に不退転の意志を持たせよう
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