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駄目親父としっかり娘の珍道中
第59話 最近出ない奴に限って意外な場面で出てくる時って多いよね
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、青白い光が空の彼方から幾重も降り注いできた。その光は刃の様な形をしておりそれが大量に降り注いできた。
 しかも、降り注いできた青白い光の刃は守護騎士達や真選組隊士達には当たらず、全て殺人メイド達だけを貫いていた。

「あれは、魔力……だが、我等意外に魔法が使える者が此処に居る筈が―――」

 居る筈がない。と、シグナムは思っていた。この世界、江戸では殆どの人間が魔力を持っていない。故に魔法を使う事など出来る筈がない。
 現状で魔法を使用出来るのは守護騎士達位な筈だ。となれば、行き着く答えは一つしかない。

「何とか間に合ったか!」

 声と共にシグナム達の前に現れたのは二人の少年だった。一人は金色の髪をし、クリーム色のバリアジャケットを身に纏っている。もう一人は黒い髪に黒いジャケット。腕と足に装着した防具が無骨さを更に引き立てていた。

「お前達は?」
「時空管理局の者です。大丈夫、僕達は敵じゃありません! 貴方達の戦いの補助をします」
「管理局……有り難い。その力、頼らせて貰うぞ」

 理由はどうあれ現状で管理局の援軍はとても心強い。しかも援護はこの二人だけではなかった。続々と杖を片手に魔導師達が姿を現してくる。彼等もまたこの世界の力を受けており魔力がかなり激減しているのだろうが、それでも魔力でのサポートとなればかなり有利に事が運ぶだろう。
 
「それにしても、この世界は魔法とは無縁の世界と聞いてたんですけど、まさかベルカの術式を使う人が居たなんて……」
「勘違いしているようだが、我々もお前達と同じ外の世界の人間だ。此処に居るのは成り行きの様な所なのでな」
「つまり、貴方達も僕等側の人間って事ですか?」

 戦いながら、クロノとシグナムは語った。

「そうだ。我等は主を守護する盾であり剣。主を守る事、それは即ち主の愛する物全てを守る事を意味している」
「立派な考えですね。その考え、参考にさせて貰いますよ」
「年の割りに硬いのだな」

 シグナムからはクロノは若輩者の様に見えるのだろう。だが、外見とは違い真面目だったのを知り、少し皮肉めいた事を言った。
 それで目くじらを立てるかと思ったが、それとは逆にクロノは苦笑いを浮かべていた。

「良く言われますよ。お前は年の割りに硬い奴だってね」
「あぁ、硬いな。それに、何処となくお前は此処に居る奴等に似ている気がする。そう、侍とか言う奴等とな」
「侍、かつて僕は一人の侍に教えられました。同じ後悔をするのなら、しないで後悔するよりもして後悔する方が良い。そう教えられました」
「いかにも侍らしい考え方だな」

 またしても彼女の皮肉だった。

「そうかも知れませんね。でも、僕はそんな侍の考え方は好きですよ」
「奇遇だな。私も嫌いじゃない。お
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