第59話 最近出ない奴に限って意外な場面で出てくる時って多いよね
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くれるか?」
土方の問いに、シグナムはふっと笑みを浮かべる。因みに、その間も襲い来るメイド達を次々と切り倒しているのではあるが。
「無論、主が訪れ、主が愛したこの地は我等の故郷であり、我等の墓標でもある。その地で果てられるならば本望!」
「決まりだな。よっしゃぁ! 斬って斬って斬りまくれぇ!」
「応!」
短い会話を終えた。それからは先ほど以上の勢いでからくりメイド達をバラバラに切り刻んでいく。
かと思えば別の方向では沖田がドSじみた顔でバズーカ砲を乱射しており、かと思えば近藤が名刀をポッキリ折られて号泣していたり。それまたかと思えば怪我した隊士達に戦場の女神の如く治療し、再度前線へと送り返すシャマルの姿もあったりした。
因みに、彼女に治療してもらっている間の隊士達は皆鼻の下を伸ばして凄く嬉しそうな顔をしていたようだが、余談である。
「しっかし数が多いですねぃ。土方さんちょっくら敵陣の真っ只中に単身突撃してきてついでに瀕死になって下さいよぉ」
「お断りだ。俺は一分一秒でも長く生きてやる! 行くんだったらお前が行け!」
「嫌でさぁ。俺は土方さんが死ぬのをこの目で見るまで死ぬつもりは一切ありやせんのでぇ」
相変わらず爽やかな笑顔で恐ろしい事を平気で口走る沖田に土方の怒りのボルテージがみるみる内に上昇していくのは明白の理であり。
「上等じゃねぇか、だったらここいらに居る有象無象を狩るついでにてめぇも狩ってやろうじゃねぇかよぉ!」
「あららぁ、それだったら俺も遠慮なく土方さんを葬れる訳でさぁ。やったぜ、これで大義名分が出来たでさぁ!」
かたやマジ切れしながら刀を振り回し、かたや爽やかな笑みを浮かべながら刀を振り回す。そして互いに激しく刀を打ち合い金属音を奏でて火花を散らす。その余波で回りに居るからくりメイド達を倒しているから問題ないのだが。
「あいつら、まともに戦う気はないのか?」
隣で戦っていたシグナムが怪訝そうな眼差しを向けながら呟いていた。本来真面目に戦ってきた彼女にとって喧嘩しながら戦うと言うスタイルを取っている土方と沖田は心底新鮮に見えていたのだろう。
と、言うよりその視線は最早呆れとも取れるだろうが。
「しょうがねぇんじゃね? あいつらはあんな感じで戦うのが普通っぽいようだし」
「我等の世界では考えられない戦い方だな」
ヴィータと二人揃って世界の違いを痛感するシグナム。まぁ、かたや真面目で魔法バトルオンリーなのに対し、こちらはバトルする時はするけど基本ギャグとカオスと下ネタの入り混じったごった煮の様な世界だし仕方ないと言えば仕方ない。
「まぁ、我々は我々のやり方で戦えば問題ないか」
「つってもよぉ、さっきザフィーラの奴が郷に入っては何とかって言って
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