忠告
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だし、ルーは同期。
それなりにグレイを知っているつもりだが、パラゴーネという少女の事はもちろん、狙われるような事をしたとも聞いていないし、知らない。
「どうして・・・」
「そんなの知らないね。ただアイツがここ最近呪文みたく、潰してやるとか殺してやるとか言ってたから知ってただけだし」
ひょいっと肩を竦めたマミーはガシガシと頭を掻きむしった。
その様子を見たルーシィは、ずっと気になっていた事を尋ねる。
「ねぇ・・・何でアンタ達はティアを連れ帰ろうとしたのよ?」
そう。
一族の人間のクロスでさえ知らない事を、ルーシィ達が知る訳もない。
フルールでそれなりの聞き込みはしたが、カトレーンについては『名家』とか『優秀な人だけで構成されている絵に描いたように完璧な一族』とかしか情報が得られなかった。
何故、出来損ないとまで罵ったティアを連れ帰ろうとしたのか。
ルーシィの問いに、マミーは数回瞬きをし―――――――
「・・・さあ?」
首を傾げた。
それには思わずルーシィもルーも、目を見開いて口をあんぐり。
「はああああああああっ!?」
「えええええええええっ!?」
声を揃え、叫んだ。
突然の大音量再びにマミーは両手で耳を塞ぐ。
2人の叫びが消えると、耳がおかしくなりそうだ、と呟きながらマミーは両手を下げた。
「ちょ、ちょっと!さあってどういう事よっ!」
「さあはさあって事だよ」
「答えになってないしっ!」
ケロッとした様子で答えるマミーにルーシィはツッコみを入れる。
その横で「ナイスツッコミだよ、ルーシィ!」と拍手していたのは余談だ。
「言っとくけど、今回の計画をアタシ達全員が知ってると思ったら大間違い、見当外れもいいトコだよ。災厄の道化じゃ知ってんのはマスターと作戦参謀だけさ」
「参謀?」
マミーが言った言葉にルーが首を傾げる。
頷き、マミーは続けた。
「そっ、ウチの作戦参謀チャン。超優秀!作戦練りならティア嬢に並ぶと思うよ」
ニッと笑うマミー。
「実力だって折り紙つきさ。ま、遊撃部隊のアタシには敵わないけどね」
そう言うと、マミーはパタッと横に倒れた。
突然の事にルーシィもルーも驚き戸惑う。
「え、何!?」
「大丈夫!?」
「ただ眠いから寝るだけで心配されるとは、随分と落ちぶれたモンだね。アタシも・・・」
笑い、目を閉じる。
そしてそのまま、気を失った。
どうやら力尽きたようだ。
そんなマミーに目を向け、2人は顔を見合わせ、首を傾げる。
「で、結局コイツ等の目的は・・・?」
「ってか、作戦参謀が誰か解んないから聞きようがないし・・・」
「困ったね・・・
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