忠告
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ってモンなのさ。アンタ達のトコの妖精女王だろうと勝てないだろうね。マスターマカロフ辺りが妥当なトコって感じだ」
シャロン=T=カトレーン。
ティア達にとっては祖母に当たる、カトレーンの現当主。
ルーシィ達にとっては、敵のボスという認識だが。
「次にシオ。アイツは・・・このアタシでさえ戦いたくない奴だ。いや・・・アイツの前に立ち塞がる事もしたくないね。死んだ奴に取り憑くのはいいけど、自分が灰になるのはお断りってモンだよ」
シオ・クリーパー。
ルーシィ達は彼女を知らない。
が、マミーの顔色が若干青い所を見ると、相当強いのだろう。
「で・・・パラゴーネ。コイツはアンタ達も知ってるだろ?天秤宮を司る、重力造形の使い手だ」
2人は素直に頷く。
桃色の髪の少女の姿が浮かんだ。
燃える炎をそのまま宿したような紅蓮の瞳とは裏腹に冷たい口調だったのをよく覚えている。
「アイツはね・・・この世で2人にしか興味がないのさ」
「え?」
左手の人差し指と中指を立て、マミーが呟く。
思わずルーは聞き返した。
「1人はアンタ達とは所属が違うからともかく、もう1人はヤバいね。アンタ達のギルドの人間だし、塔の中にいる」
「ええっ!?」
「誰よそれっ!」
2人は声を大きくした。
自分のギルドの人間が狙われていると知ったのだから当然だろう。
突然大きくなった声に耳を塞いだマミーは両耳を塞ぐ手を離し、こめかみ辺りに人差し指を当てる。
「んー・・・何て言ったかな。色みたいな名前だったのは覚えてるんだよ。えーっと・・・」
ここまで敵に情報を与えていいのかとツッコみたくなるが、マミーは別に構わないようだ。
真剣な表情で頭を捻らせ、「ああ!」と思い出したように指を立てた。
「確かグレイだ。グレイ・フルバスターって名前だったよ」
「がっ!」
ルーシィとルー、マミーがそんな会話をしているのと同時刻、グレイは吹き飛ばされていた。
壁に直撃したグレイはすぐさま体勢を立て直し、前を睨みつける。
「ヤロウ・・・」
「この程度か・・・ウルの弟子でありながら。想像以下過ぎて退屈」
「アァ?」
目の前に立つ少女は無傷で、この状況でありながら欠伸さえ吐き出した。
ふわりと揺れる桃色の髪、燃えるような紅蓮の瞳。
自分と同じ造形魔導士の少女の登場に、グレイは敵を睨んだ。
睨まれた少女はその視線を消し去るように片手を振り、無表情のまま告げる。
「私は天秤宮のパラゴーネ・・・ウルの弟子よ、それ相応の力を見せなさい」
「グレイ!?」
2人は顔を見合わせた。
ルーシィは同じ最強チーム
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