暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Dなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Nur eine Hoffnung〜
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が落ちていてもやはり強力なエインヘリヤル。先の事件のように召喚時間切れを狙えるだけの余裕がない。あの子たちの邪魔をさせないように、「このまま押し切ってくれる!」“エヴェストルム”を指環に戻し、神器・“神槍グングニル”を具現する。

「記憶の1つくらい、持って行け!」

――運命の三女神(コード)其は編む者(ウルド)――

“グングニル”に何かしらの魔術を付加する場合に必要な術式ウルドを発動。付加するのは「我が手に携えしは確かなる幻想」複製術式。術式名は「エンジェルスレイヤー」という、対神属用術式。

「いっつ・・・!」

頭と胸に痛みが奔る。去来するのは記憶を失ったことで生まれた喪失感。それでもなお俺は「グングニル!!」を投擲した。

†††Sideルシリオン⇒フェイト†††

なのはとすずかのコンビネーション魔法の直撃を受けたアウグスタ。爆発に呑まれないように離れたビルの屋上へと退避して崩れていくビルから立ち上る粉塵を見ている中、「直撃だったけど、どうかな・・・」なのはが不安げに私たちを見た。すずかも「上手く行ったとは思うんだけど・・・」って不安そう。確かにアウグスタの防御力はルシル以上かもしれないけど、でも・・・。

「フェイトとアリサのシオンズクリーバーで防御の大半を削って、さらになのはの大砲撃を全方位から受けたんだ。墜とせなかったにしても無傷で済むような・・・」

≪Schwalbe Fliegen≫

クロノの言葉が中断される。その理由は「ヴィータちゃんの魔法だ!」なのはの言う通り粉塵の中からヴィータが使っていた魔力を纏った物質弾が12発と飛来してきたから。でも「速い・・!」オリジナルのものとは比べられない程に速い。

「どっせぇぇーーーい!!」

アリサが屋上の落下防止の柵の上に跳び乗って、魔力刃を10mほどにまで伸長させた“フレイムアイズ”を横薙ぎ一閃。物質弾を全弾蒸発させた。そして「信じらんない。ピンピンしてんだけど・・・!」ジッと攻撃発射地点を見据えてそう言った。
私たちもそっちに目をやると、「あれは・・・!」アウグスタの姿は確認できたんだけど、さっきまでは無かったものがその背中には有った。蒼く輝く12枚の剣と薄く長いひし形10枚、計22枚の翼が。

「ルシル君が、フェイトちゃん達との戦いから離脱するときに使ってた魔法・・・?」

「つまり高速戦を仕掛けて来るってこと・・・?」

私たちが抱くのは状況が悪化した、という思い。あの速度について行ける飛行速度を私たち全員が持っていない。私のソニックムーブやなのはのアクセルフィン、アリサのフォックスバット・ランはあくまで短距離の高速移動魔法。軌道を読んで先回りすることくらいは出来る・・・ううん、それすらも出来ないかもしれない。アル
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