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雑炊
第一章
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て頑張って」
 こうだ。笑顔で我が子を励ます。
「試合もね」
「うん、じゃあ僕頑張るから」
 雄策は母の言葉に笑顔で応える。そうしてだった。
 その味噌の雑炊を食べて試合に向かう。彼はその試合で見事な活躍を見せた。それは雑炊のせいだとだ。彼は確信していた。
 勿論受験の夜食も前日も雑炊だった。とにかく彼はここぞという時には雑炊を食べて力をつけて勝負に挑んだのだ。そうしたのだ。

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