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妖精の義兄妹の絆
願い事
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ふたを開けた。
「おぉ、どれもおいしそうだなー。」
弁当箱には定番のおにぎりから
サンドイッチ、ウインナー、玉子焼き、スパゲッティ、その他の多くの料理が並んでいた。
「私たち三人で作ったの。」
「って言っても、ほとんどはウェンディが作って簡単なのは私とメスネコが作ったの。」
「まだまだ修行が足りませんでした。」
「そんなことねぇよ、これから上手くなればいいんだ。」
「タクヤ…、ありがとう。」
「じゃあ、まずはサンドイッチを貰おうかな。」
タクヤはサンドイッチを1つ弁当箱から取った。
「具は卵とレタスとトマトで作ったの。…どう?美味しい?」
「モグモグ…、すげー旨いよ!これはウェンディが作ったのか?」
「うん!よかったぁ…。」
「こっちのおにぎりは私とシャルルが作りました。」
「へー、ハグッ…。」
タクヤはおにぎりを1つ取り、大きな口を開けて食べた。
「…どう?」
シャルルはタクヤの感想を待った。
「おぉ、これも旨いな。中の具は昆布か。」
「ほかにも鮭と梅干しを入れてるんです。」
「ちゃんと塩もきいてるし、二人は将来が楽しみだな。」
「…フン…。」
「そこまで誉められると照れますよ。」
それ以外の料理もとても美味しかった。エマの口回りにはスパゲッティのトマトケチャップがついたり、
ウェンディが実は梅干しが苦手なことも知った。
シャルルは優雅に自分が淹れた紅茶を飲んだりと、とても楽しい時間となった。


「「ごちそうさまでした。」」
タクヤたちは手を合わせ挨拶し昼食を終わらせた。
もちろん弁当箱の中にはなにも残さず綺麗に平らげていた。
「ふぅ…、食った食った。」
タクヤは膨れたお腹に手をあて満足気に言った。
「お粗末様でした。」
ウェンディがタクヤにそう言った。
「じゃあ、お花畑で遊んでくるね!」
そう言ってウェンディはシャルルとエマを連れお花畑へ向かった。
タクヤもお花畑に向かいその場に寝転んだ。
「ふぅ、ほんと気持ちいいなぁ…。」
タクヤは満腹になったためウトウトしていた。
「…少し寝るか…。」
そう言い残しタクヤはしばらく昼寝をすることにした。


「お兄ちゃん、ってあれ?」
ウェンディがタクヤを呼ぼうとしたが、タクヤはぐっすり眠りについていた。
「…寝てるのかな。せっかく花冠作ったからあげようとしたのに。」
そう言ってウェンディはタクヤの横に腰を下ろした。
「…。」
ウェンディはタクヤの頬をつついた。タクヤはうねり声をあげたが目を覚まさなかった。
「…お兄ちゃん…。」
ウェンディはそのままタクヤの側に寝転んだ。
「わたし…お兄ちゃんのこと、











大好き…。」
ウェンディは寝ているタクヤにそう告げた。
「…
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