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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURT今ひとたび父は子供達と踊る〜Egr?goroI 〜
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ゴリ》を救うためには、すでに完全破壊しか手段が無いから。一対三の戦況。しかし、現在も活動している“エグリゴリ”は全部で七機。ルシリオンは思い出す。テスタメント・マリアが言っていた言葉を。

――ルシリオン様が使う魔法陣と同じモノを扱う男性が――

今ルシリオンの目の前に居る唯一の男であるバンへルド・ブリュンヒルデ・ヴァルキュリア。彼の扱う魔法陣は、ルシリオンの使うアースガルド魔法陣とは違うものだ。それゆえにルシリオンはこの戦場へと残りの“エグリゴリ”が集まっているだろうと判断。そうなれば、ルシリオンの勝利は遠のくことになる。だからこそ彼は、

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

最も得意とする高速空中戦を行うために空戦形態となる。12枚の剣翼が背より離れ、その剣翼を1枚1枚挟みこむようにして薄く細長いひし形の蒼翼が10枚現れた。

「神器王ルシリオンの空戦形態コード・ヘルモーズを確認」

「ヤバいね。それじゃあ僕たちも」

高貴なる堕天翼(エラトマ・エギエネス)、発動する」

バンへルドとレーゼフェアとグランフェリアに変化が現れた。三機の背より、孔雀の尾羽ような翼が放射状に20枚と生えた。それは何と神々しい姿か。それぞれの魔力によって構成されているため、レーゼフェアはアザレアピンク、グランフェリアは琥珀色、バンへルドは真っ赤な翼だ。
それを見たルシリオンが「なんだソレは・・・!?」と、驚愕に目を見開いた。彼が“エグリゴリ”――元は“ヴァルキリー”――にプログラミングした魔術の中に、そのような術式は無かったからだ。

「自ら追加した魔術というわけか」

「・・・行くぞ」

――焔雨(ペザデーロ)――

バンへルドは前面に発生させた炎塊を“ケンテュール”で打ち、炎塊を無数の炎の弾丸としてルシリオンへ放った。だが今のルシリオンはヘルモーズを発動している。その場から消えるように回避。
レーゼフェアとグランフェリアが靡く翼を背にし、ルシリオンを追いかける。しかし追いつけない。ルシリオンは過去・現在、どの世界においても、揺るぎ無き空戦の覇者。空戦で戦う以上、ルシリオンに敗北は無い――はずだった。三機を迎撃するために上級術式を組み始めた瞬間、

(ぅぐ・・・一体何が・・・!?)

また視界にノイズが入る。それだけでなく強烈な頭痛、それに胸に鈍痛。明らかに異常。揺れる視界。迫るレーゼフェアとグランフェリア。ルリシオンは今自分の身に起きている異常を無視し、

――復讐神の必滅(コード・ヴァーリ)――

蒼光の砲撃を6条と放つ。ヴァーリは、術者に対して攻撃を加えてきた者を永続的に追尾するカウンター砲撃だ。強力な砲撃が迫り、回避に移る三機をヴァーリは曲線を描き追尾する。

「我が手に携えしは
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