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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURT今ひとたび父は子供達と踊る〜Egr?goroI 〜
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鉄拳《サリュ・マンソンジュ》――

振り下ろされた右拳より放たれる、先程の攻撃よりさらに巨大な影の拳による打ち下ろし。ルシリオンはさらに回避。回避の途中、ルシリオンは自身の周囲に蒼光に光り輝くアースガルド魔法陣を7つ展開。ルシリオンに接近していたレーゼフェアとグランフェリアがハッとして、すぐさま距離を取ろうと反転。それとほぼ同時にルシリオンが「七天粛清(ジャッジメント)!」と指を鳴らし号令を下した。

――轟き響け(コード)汝の雷光(バラキエル)――

――凍て砕け(コード)汝の氷槍(サルツィエル)――

――燃え焼け(コード)汝の火拳(セラティエル)――

――削り抉れ(コード)汝の裂風(ザキエル)――

――煌き示せ(コード)汝の閃輝(アダメル)――

――呑み食せ(コード)汝の夜影(ライラエル)――

――穿ち流せ(コード)汝の水瀑(マヌエル)――

7つの魔法陣より放たれる7条の砲撃。レーゼフェアには、雷光、吹雪、火炎の砲撃を放ち、グランフェリアには竜巻、閃光、闇、水の砲撃を放った。
レーゼフェアは「ひゃあっ?」と体を捻ってギリギリで回避し、グランフェリアは黙々と雷光を纏う“雷界幻矛”を振るって、砲撃の軌道を強引に変更した。ルシリオンの攻撃(ターン)はまだ終わらない。弓の弦を引く構えを取ると、蒼光の弓と槍の如き長さの矢が出現。

――弓神の狩猟(コード・ウル)――

矢を放つ。矢は少し進んだ後、無数の光線となってレーゼフェアとグランフェリアに襲いかかる。レーゼフェアは「行くよっ、聖狩手甲エオフェフ」と告げ、両拳を打ち合わせて迎撃に移行。グランフェリアもまた「行きましょう。雷界幻矛」と告げ、穂先に琥珀色の雷光を纏わせ迎撃開始。ルシリオンはさらにウルを発動するために弦を引き絞ろうとしたとき、

(なんだ・・・!?)

彼の視界にノイズが走った。それに、上手く魔力を練れなくなった。魔術師の体内に在る魔力を生成・供給するための器官“魔力炉(システム)”に異常が出たかと考えたルシリオンだが、もう1つの理由に行き当たった。

(上級術式が界律に制限されたか・・・?)

ルシリオンの有する、彼独自に組み上げた固有魔術の下級・中級・上級術式の内、上級はあまりにも強力ゆえ、“界律”によって使用が制限される場合もある。だがすぐにその異常が治ったことで、上級術式使用に制限が掛からなかった事を察する。ルシリオンは上級術式に制限を掛けなかったこの世界の意思“界律”に心底感謝した。“エグリゴリ”を相手にして、中級術式だけでは心許ないからだ。

――雷槍連穿衝・弐式――

――黒く染めたる凶珠(オビュ・シエージュ)――

「く・・・っ!」

思考を中断
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