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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURT今ひとたび父は子供達と踊る〜Egr?goroI 〜
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”の中に、私へ笑顔を向けている少女は居ない。だから無意識にそう問うていた。馬鹿か私は。この少女は敵に決まっている。ガーデンベルグ達と同じ孔雀の尾羽の様な翼(色はオレンジ。それがこの少女の魔力光だろう)を展開しているんだから。
「わたし、ミュール・エグリゴリ。よろしく、神器王のお兄ちゃん」
ミュール・エグリゴリ。信じたくはないが、この子も“堕天使エグリゴリ”らしい。最悪の事態が起きているのかもしれない。ガーデンベルグ達が、新たな“エグリゴリ”を創り出しているという・・・。自分たちを形作っているシステムやプログラムくらいは把握出来るだろう。あとは設備や材料となるが、どこで調達したのやら。
「ならば私の敵だな。さらばだ、ミュール」
ミュールの手を払いのけ、“グングニル”を穂先を向ける。私とシェフィの最高の子供たちである“ヴァルキリー”には遠く及ばない戦力に違いない、ガーデンベルグ達の創った“エグリゴリ”など。
「うん、バイバイ、お兄ちゃん♪」
“グングニル”の刺突を放ったとほぼ同時、ミュールの全身から発光。視界がオレンジ色一色になるが、気配はそのまま。なら、このまま貫いてくれる。だが空を切った。この光に感覚が惑わされてしまっている。
(何故反撃してこない? それにガーデンベルグ達も)
絶好の機会だろう、今は。それなのに攻勢に打って出ない“エグリゴリ”。ならこちらから仕掛けさせてもらうまでだ。頭痛を覚悟で発動させるのは、
――
光神の調停
(
コード・バルドル
)
――
全方位無差別砲撃の上級術式バルドル。使用魔力はXXランク。覚悟していた頭痛が来た。これを耐えさえすれば・・・・
「あ? ぐっ・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」
頭痛よりさらに強烈な胸の痛みに、私は叫ばずにはいられなかった。痛みを生んでいるのは、魔術師にとって最も重要な器官“
魔力炉
(
システム
)
”だ。その場で両膝をついて蹲る。溢れて止まらない涙に視界がぼやける。
(なんだこれは・・・!?)
わけが判らない。“界律”からのペナルティーではないのは確かだ。さらに視界にノイズが走る。そんな中、脳裏に浮かんでくるのは・・・
――よぉ、ルシル。お前も昼、食ってくか――
(比泉・・・秋名・・・)
――ツンツンデレツンデレツンツン♪ ほら、ルシルも歌ってよ――
(槍桜・・・ヒメ・・・)
――ルシルさん、お疲れ〜――
(五十音・・・ことは・・・)
――あ、ルシルさん。いらっしゃい――
(七海・・・アオ・・・)
――ルシリオンさん。たまにはノーと断った方が良いかと――
(岸・・・恭助・・・)
かつての契約先の世界で出逢った仲間たちの笑みと声。どうしてこ
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