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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURT今ひとたび父は子供達と踊る〜Egr?goroI 〜
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、防御態勢に入った。ケムエルに“ユルソーン”が触れる。と、盾としての役割を果たすことなく一瞬で寸断され、ケムエルは砕け散った。切り返しによる斬撃がルシリオンを襲う。しかしその前に、

衝殺粛清(ジャッジメント)!」

待機していた無数の水槍が一斉にガーデンベルグを全方位から襲撃。

――氷装甲冑(セレシウス)――

ガーデンベルグの全身を覆う冷気が、迫り来る水槍をすべて凍結粉砕。

――咲き乱れし(コード)汝の散火(マルキダエル)――

続けてルシリオンが放つのは蒼炎の魔力弾。数は12。「爆散粛清(ジャッジメント)!」と告げ、マルキダエルが一斉にガーデンベルグの至近距離で爆発を起こしていく。

――炎装甲冑(イフリート)――

マルキダエル以上の爆炎がガーデンベルグを覆い、マルキダエルを無力化。ルシリオンは真っ向から迎え撃つつもりなのか“グングニル”を構える。ガーデンベルグも応えるように“ユルソーン”を脇に構え、

「「おおおおおおおおおおおおおッ!!」」

互いが間合いに入ったと同時にそれぞれ得物を振るい、連撃を放ち続ける。“エグリゴリ”という観客の中で、かつての英雄とその息子が円舞を踊る。それは美しい円舞。互いの翼より生まれ出る白と蒼の魔力羽根が舞い、1人と一機の円舞をより幻想的にする。しかし事実は殺し合いだ。そしてルシリオンにとっての真実は救出。洗脳を解き、元の“ヴァルキリー”へと戻すことが出来ないため、完全破壊することでしか救えない。

「(だから、私は・・・)お前たちを・・・ここで救うんだッ!」

“ユルソーン”を捌いて弾き飛ばし、無手となったガーデンベルグに肉薄。ガーデンベルグの両手に白い魔力剣が創られ、ルシリオンの迎撃に移る。と思いきや、空に上がって“グングニル”の斬撃をやり過ごした。ルシリオンも続いて空に上がろうとする。しかし、服を引っ張られ妨害された。

「しま・・・っ!」

己の不覚を呪った。ガーデンベルグに集中し過ぎて、他の“エグリゴリ”の接近に気付かなかった。他の理由として、ガーデンベルグとの闘いに他の“エグリゴリ”は今まで干渉しなかった、という油断もあった。振り向きざまに一撃を入れようとするルシリオンが背後に振り向き、自分の服を引っ張った“エグリゴリ”の顔を見て思わず“グングニル”を寸でで止めた。

「・・・・・誰だ、お前?」

†††Side????†††

私の服を引っ張っていたのは、12〜13歳ほどのあどけない少女だ。藍紫色のセミロングの髪は少しウェーブが掛かり、柔和な双眸は赤紫色。水色のイブニングドレスは、子供に似つかわしくない程に装飾が無い。

「・・・・・誰だ、お前?」

私とシェフィによって創り出された千機の“戦天使ヴァルキリー
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