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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURT今ひとたび父は子供達と踊る〜Egr?goroI 〜
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を訝しんだルシリオン。その余裕の答えが、ルシリオンの背後にあった。背後に気配を感じたことでルシリオンは振り返った。そして、背後に居た男を見て、目を限界にまで見開いた。
「・・・・ガーデンベルグ!!」
銀の髪、アップルグリーンの瞳、ルシリオンの戦闘甲冑と同じデザインの黒の長衣・スラックスに灰色のロングコート姿といった、20代前半くらいの青年だ。そして背には、ルシリオンの剣翼アンピエルと同じ翼が8枚、色は真っ白が展開されていた。
右手に携えるのは深紅の大剣。銘を魔造兵装第二位“呪神剣ユルソーン”。ありとあらゆる呪いを内包した、最凶の神器だ。ガーデンベルグの足元には白く光り輝くアースガルド魔法陣。テスタメント・マリアが見かけた者こそ、このガーデンベルグ・ブリュンヒルデ・ヴァルキュリアだった。
「ガーデンベル――」
ルシリオンが神造兵装第一位“神槍グングニル”を振るう。
「――がはあっ!」
しかしガーデンベルグに頭を鷲掴みにされ、ルシリオンは地面へと顔面から叩きつけられた。上半身を起こす前に蹴りを入れられ、強制的に起き上がらされる。
「ふっ・・・!」
「うぐ・・・!」
ガーデンベルグの後ろ回し蹴りを両腕をクロスさせることで防御したルシリオンだが、宙空に居たために受けた衝撃のまま後方へ蹴り飛ばされた。ガーデンベルグは“ユルソーン”を脇に構え、高速でルシリオンに突撃する。ルシリオンが体勢を整える前に一撃を入れようと“ユルソーン”の刀身に純白の雷光を迸らせた。
――雷霆・斬烈閃――
それはさながら雷光の羽根。ガーデンベルグはそれを一気に薙ぐ。対するルシリオンは体勢を整えることが出来ないまま、
――
殲滅せよ
(
コード
)
、
汝の軍勢
(
カマエル
)
――
炎熱と閃光の魔力槍を22本と展開、射出し、“ユルソーン”を迎え撃つ。ガーデンベルグは雷槍と光槍の迎撃のために、雷光纏う“ユルソーン”を振るい、カマエルを破砕していく。ルシリオンはその間に体勢を整え、
――
削り抉れ
(
コード
)
、
汝の裂風
(
ザキエル
)
――
螺旋を描き放たれる削岩機のような竜巻の砲撃を放つ。カマエルの迎撃を終えた直後のガーデンベルグに回避出来る余裕はなく直撃。ザキエルは銘の通り、触れたモノを削り、抉り、潰すことが出来るだけの風圧を持った竜巻だ。それゆえに直撃したガーデンベルグも大ダメージを負うはずだった。
「あまりに穏やか過ぎて、そよ風と思ったよ」
ザキエルを、魔力を纏わせた拳打で消滅させ、そのままルシリオンへと翔けた。振るわれる“ユルソーン”。狙いはルシリオンの腹部。受ければ上下に分断されるだろう。
――
護り給え
(
コード
)
、
汝の万盾
(
ケムエル
)
――
ルシリオンは咄嗟に無数の小さな円盾ケムエルを発動し
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