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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURT今ひとたび父は子供達と踊る〜Egr?goroI 〜
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ァシエル》――

防性術式破壊のメファシエルを付加した拳打を打ち込む。ガシャァンと音を立てて、シュヴァリエルを守っていた不可視の魔力障壁が破壊。ルシリオンは間髪いれずに、

――燃え焼け(コード)汝の火拳(セラティエル)――

ゼロ距離で炎熱砲撃セラティエルを撃ち込んだ。至近距離で爆発が起き、両者ともに大きく後方に吹き飛んだ。シュヴァリエルは背から地面に落下、バウンドを数回し終えた後に四肢をついて着地。ルシリオンは少し危なげだったが、なんとか体勢を整えるのに成功したその時、

――影渡り(シュルプリーズ)――

「――からの、鉄拳制裁♪」

「ぐっ!?」

ルシリオンの足元の影から突如出てきたレーゼフェアによる奇襲攻撃。顎に強烈なアッパーカットを喰らったルシリオンが空高く舞う。レーゼフェアはまた影に侵入し、これから起こる事態から避難。ルシリオンの頭上に到着したバンへルド。振り上げられたのは轟々と燃える“ケンテュール”。

「燃えろ」

――轟破焔壊槌(マルテーロ・コンブスタオン)――

ルシリオンに振り下ろされた炎槌。ルシリオンは咄嗟に魔力障壁を展開。衝突。ルシリオンを襲う大爆発。バンへルドは爆風に乗って空高く飛び、ルシリオンは地面に叩きつけられた。そこに追撃。グランフェリアの雷槍とフィヨルツェンの風矢。爆炎と黒煙でルシリオンの姿を確認出来ないと言うのに、ピンポイントで彼の両肩を貫いた。シュヴァリエルが“メネス”を振るって突風を起こし、黒煙を綺麗に払う。

「まだやる気なんだ、さっすが神器王ルシリオン」

片膝立ちをしたルシリオンがそこに居た。両肩を貫いていた雷槍と風矢は、ルシリオンによって粉砕され今は無い。ルシリオンの戦意漲る双眸に睨まれたリアンシェルトを除く“エグリゴリ”達が臨戦態勢に入る。

「退くことを知らないのは騎士と同じ、か」

「騎士と数千年と過ごしたからな。それ以前に、お前たちを前にして退くという選択肢など・・・・私には無い!」

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

ルシリオンの背に剣翼12枚とひし形10枚の計22枚の蒼翼が再展開された。“エグリゴリ”達の翼エラトマ・エギエネスが風に揺れる。そのまま膠着状態が続く。ポツポツと空より滴が落ちてくる。雨が降り始めた。ルシリオンの表情に笑みが浮かぶ。
雨。それはルシリオンに味方する天候だからだ。ルシリオンの足元に、サファイアブルーに輝くアースガルド魔法陣が展開される。雨粒が一斉に地に落ちることなく止まる。ルシリオンが雨を――正確には水を――操作している。

――研ぎ澄ませ(コード)汝の聖雨(マルティエル)――

無数の雨粒が槍となった。完全に包囲された“エグリゴリ”だが、全機の表情には余裕がある。それ
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