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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURT今ひとたび父は子供達と踊る〜Egr?goroI 〜
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レーゼフェアと同様、錐揉みしながら吹っ飛されてしまう。頭やら鼻やら口やらと血を流し、意識も少し揺らいだが、それでも戦意は衰えない。ルシリオンは体勢を無理に整える事もせず、
――
殲滅せよ
(
コード
)
、
汝の軍勢
(
カマエル
)
――
炎熱、氷雪、閃光、闇黒、風嵐、雷撃、という様々な属性の魔力槍を1020本展開。頭痛が起きる。ここでルシリオンはある線引きが出来る事に気が付いた。
(SSSランクの魔力では起きず、Xランクからあの痛みが起こるのか)
治癒術式ラファエルや炎蛇プシエルの使用した魔力量はSSSランクだった。そして槍群カマエルはXランクを要し、それで頭痛が起きた。それはつまりその一点にだけ気を使えば、酷い頭痛や胸の痛みが起きないということだ。が、
(SSSランクを最高として、エグリゴリに勝てるわけがないッ!)
“エグリゴリ”が扱っている魔力量は現在のところ最大XXランク。2ランクも上で、しかも戦力の数で圧倒的に負けている。とはいえルシリオンにも戦力――援軍を増やすことの出来る魔術がある。
だが“エグリゴリ”と対等に渡り合える援軍を用意するなら、ルシリオンはXXXランクの魔力を使用しなければならない。上級術式発動に使用するXXランクで強烈な頭痛やら胸の痛みを起こす。ならそれ以上のXXXランクの魔力を使えばどうなるか。下手をすれば援軍を用意する前に自滅するかもしれない。
「(それだけはまずいよな)
蹂躙粛清
(
ジャッジメント
)
!」
ルシリオンはこのまま単独での戦闘続行を決断。号令を下し、カマエルを一斉に“エグリゴリ”に向かって降り注がせた。カマエルの対処に追われることになった“エグリゴリ”に向け、
「
第二波
(
セカンドバレル
)
・・・
装填
(
セット
)
・・・!」
さらに999本のカマエルを発動。ルシリオンに頭痛が襲いかかる。「うぐ」と呻き声を漏らしながらも「
蹂躙粛清
(
ジャッジメント
)
!」と号令を下した。降り注ぐ槍群。迎撃を続ける“エグリゴリ”。幾つかの槍が“エグリゴリ”に着弾するが、致命的なダメージを与えらていない。
「やはり、ぅく、Xランク程度ではダメか」
致死ダメージにならないと判った“エグリゴリ”が一斉に攻勢に転じる。それぞれ防性術式を発動し、カマエルを防御しながらルシリオンへ接近してくる。ルシリオンは覚悟を決めた。どれだけの苦痛が襲うか判らないが、XXXランクの魔力を使ってやろうと。
「はぁああああああッ!」
――崩山裂衝――
シュヴァリエルによる粉砕力の高い竜巻を纏わせた“メネス”の刺突。紙一重で避ける事も出来ないその攻撃に、ルシリオンはあろうことか前進。殺傷効果範囲ギリギリ外を通り、シュヴァリエルの懐深くに入りこんだ。
――
破り開け
(
コード
)
、|汝の破紋《メフ
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