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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURT今ひとたび父は子供達と踊る〜Egr?goroI 〜
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もの蛇、シュヴァリエルの幾つもの真空の刃が、一斉にルシリオンを押し潰す雪だるまへ向かう。
?―?―?―?―?―?―?
雪だるまの下敷きになっているルシリオンの目がカッと開く。
――
邪神の狂炎
(
コード・ロキ
)
――
ルシリオンの四肢に、紅蓮の劫火で構成された焔の腕と脚、背に業火の翼が展開される。両腕両脚共に1mほどあり、ルシリオンを押し潰す雪だるまが一気に溶けていく。ルシリオンは立ち上がり、両腕を振るって周囲の雪だるまを一掃する。焔腕を振るう度にルシリオンの顔が苦痛に歪み、血涙を流し始めた。
――神雷槍――
――
轟破焔壊槌
(
マルテーロ・コンブスタオン
)
――
――
黒き閃光放つ凶拳
(
ソワール・エロジオン
)
――
――
掃討せし猟蛇
(
ミュート・スレイヤー
)
――
――
剱乱舞刀
(
ケンランブトウ
)
――
“エグリゴリ”五機の魔術が迫っている事に気付いたルシリオンが迎撃態勢に入った。その直後に「ごふっ?」と吐血。フラついてしまい、防御ないし回避することが遅れたのがルシリオンの最大のミスとなった。
最初にグランフェリアの雷槍がルシリオンの右の炎脚を粉砕、放電し、彼を感電させた。声にならない悲鳴を上げるルシリオンに次々と猛威を振るう“エグリゴリ”の魔術。炎槌がルシリオンの左の焔腕を粉砕、爆発を起こし、彼を吹き飛ばす。
地面を転がるルシリオンにレーゼフェアの砲撃が直撃。続けてシュヴァリエルの真空の刃、フィヨルツェンの風の蛇がルシリオンに殺到していく。それを見下ろす“エグリゴリ”達。リアンシェルトだけは目を逸らし、ルシリオンを視界に収めないようにしていた。
(ま・・ずい・・・・意識が・・・もう・・・)
黒煙の中、ルシリオンは揺らぐ意識を必死に保とうとしていた。治癒術式のラファエルを発動しようとしても、なかなか上手く発動できない。それにロキもヘルモーズもダメージ過多で解除され、戦闘甲冑のコートもボロボロで原形を留めていない。
それでも意識を繋ぎとめ、ルシリオンは必死に両手をつき上半身を起こす。ガクガク震える足で立ち上がり、もう一度具現した“グングニル”を支えとして真っ直ぐ空を見上げる。孔雀の尾羽の様な翼エラトマ・エギエネスを放射状に展開している“エグリゴリ”六機が、地に立つルシリオンを見下ろしていた。
「はぁはぁはぁ・・・ふぅ、
傷つきし者に
(
コード
)
、
汝の癒しを
(
ラファエル
)
」
無理やり息を整え、治癒術式ラファエルをなんとか発動させ、ダメージの回復を行う。しかしそれを黙って見ているわけではない“エグリゴリ”。真っ先に動いたのはシュヴァリエルとレーゼフェアの二機だ。地面スレスレまで降下した二機は、そのままルシリオンへと最接近。
――純陸戦形態・
疾駆せし
(
コード
)
、
汝の瞬風
(
ヤエル
)
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