第4話 久しぶりの諜報科らしい仕事
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んで安心してください」と言われ処置を受け、教室に戻っているところだ。
「ん? あれは……風魔と……誰だ? あの男子生徒は? まさか……彼氏か!? 面白いものを発見したな。ちょっとからかってみるか。おーい、風魔」
「ん? 天原殿ではないか、某になに用でござるか?」
「ああ、ちょっとな。それよりそちらの男性は風魔の彼氏か?」
質問すると、風魔と男子生徒は慌てた。
「ち、違うでござる!! こちらは某の師匠で、戦妹として契約しているだけでござる!! 決してそのような関係ではござらん!!」
「え? 師匠?」
「出会い頭にとんでもないことを聞くんだな……」
男子生徒は頭を掻きながら呆れている。
「俺は探偵科に所属している。遠山キンジだ」
「なるほど……あなたが……おっと、自己紹介が遅れましたね。風魔と同じく諜報科に所属しています。天原勇人と申します。以後、お見知りおきを」
「天原殿は、師匠の事をご存じでござるかのか?」
「ええ、入試で教官を倒すほどですからね。それにクラスメートが熱狂的なファンのもので。それにしてもなぜ、探偵科に転科して……いや、野暮な質問でしたね」
(この人、過去に何かあるようだ……。強襲科でSランクだったのに探偵科に転科するってことは、強襲科で仲の良い友人でも失ったのだろうか?)
そう勝手に推理していると……
「ああ!! キンジ、やっと見つけたわ!! ん? 風魔に……誰?」
ピンクのツインテールで身長が低い人が話しに割って入ってきた。
「初めまして、1年A組の天原勇人です。所属している学科は諜報科です」
「ああ、あんたが、あかりが言っていた……私は強襲科の神崎・H・アリアよ」
「間宮と知り合いなんですか?」
「ええ、私の戦妹だもの」
「ええええええ!? 初耳ですよ!? そんなの!!」
「廊下で大声を出さない!!」
「ごふっ!」
「それよりキンジは……いない!? また逃げた! もうっ!」
僕に制裁を加え、そのまま神崎先輩はいつの間にやら消えている遠山先輩を追っていった。
遠山先輩が女たらしという噂があったが、本当なのだろうか?
すると1限目開始のチャイムが鳴った。
「あ、やばい! 教室に戻らないと! じゃあね、風魔」
「うむ」
昼休み――
「ああ〜座学は本当に疲れるな〜」
勉強は分かるからこそ、楽しいのであり、分からなかったらつまらない事このうえない。
「確かに……数学は分からないことが多いな。それにしてもこのパンうまいな」
僕の目の前で雄一がパンを食べている。
「雄一、食べながらしゃべらないでよ……飛んでくるんだけど……」
「ああ、悪いな。気をつけるよ。それより勇人、また俺と模擬戦してくれないか?」
また模擬戦の誘いをしてくる雄一……前は強制連行さ
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