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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員
 第3話 諜報員の休日
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「そろそろ帰ろうかな……」
寮に帰ってきてすぐにパンを買うのを忘れていた事に気づき、近くのコンビニまで行ったのは余談である。

「いや〜いいお湯だった。さて、恒例の牛乳一気飲みとしゃれ込もうかな」
風呂から上がり、牛乳を一気飲みしてソファーでくつろいでいると……。
携帯が鳴った。

「この番号は武敏さんだな……。お店に忘れ物でもしたかな?」
「はい、もしもし」
「勇人か? 悪いな、こんな時間に」
「いえ、どうしたんですか?」
「ああ、ちょっと店に来ていた武偵高の生徒から気になる話を聞いてな」
「気になる話?」
「ああ、武偵殺しってのが噂になっているだろ」
「ああ、少し前から話題にありましたね。最近は自転車が爆発したとか……」
「知っているなら話が早い。なんだか、嫌な予感がするんだ。あんまり関わらない方が良いだろう」
「ええ!? 物騒なこと言わないで下さいよ! 武敏さんの嫌な予感はよく当たるんですから」
「否定はしないが十分に気をつけろ」
「分かりました……」
「それじゃ」

電話を終えると勇人は項垂れた。
「はあ……。なんか、とんでもない事になってきたな……。これじゃあ、“裏”でおとなしくしていた方が良かったのかな……」
行く末に暗雲がかかった気分だ。
「今日はもう寝よう……」

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