暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア0/D  No.0 & DollMaster
絶望の宴編
首斬り人形
3幕 入学式
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ゃねえよ。

「何で教えてくれなかったんだよっ!」

「聞かれなかったから」

「……orz」

 もう嫌だ。ここに入学するって決意してから1時間も経っていないが、もう既に退学(やめ)たい。マジで。

「まあ、文句は後でいくらでも聞いてやるから。早く挨拶してこい。このままじゃ今後の流れに支障が出る」

「そんなこと言われたって俺、挨拶の内容なんて1ミリも考えてないぞっ!」

「そこはあれだ……気合でどうにかしろ」

「気合でなんとかなるかバカっ!」

「いいからさっさと行け。挨拶なんてその場で考えろ」

 何その無理難題。そんなことできるような奴は、そもそもこんな不条理な学校には来ない。

 柚子と睨みあっていると、ふと他の場所から視線を感じた。その方向を向いてみると……司会の人が笑顔でこっちを見つめてきていた。超恐い。今日俺は、笑顔は時に何よりも恐ろしいということを学んだ。

 はあ……こうなっては仕方がない。このまま司会の人から笑顔を向けられ続けることに、俺は耐えられない。観念して、さっさと挨拶してこよう。

 俺は跳ねる心臓を押さえながら壇上に上がり、

「Hello. nice to meet you. I’m zero amagashi. Thank you from now.」

 あ、やば。つい癖で英語が。しかもこれじゃあただの自己紹介じゃねえか!やっちまったよ……

「えっと……天樫君?できれば挨拶は日本語でお願いできるかな……?」

 司会の人が戸惑った表情で言ってくる。なんだか申し訳ない気持ちになった。

「す、すみません……えっと、それでは改めまして。皆さんこんにちは。新入生代表の天樫ゼロです。その……校訓第1項にもあるように、強いことはとても大切なことだとは思いますが、しかしそれだけでは武偵としては失格だと思います。確固たる自分の正義を持ち、弱気を受け入れることも必要だと思います。ですから新入生の皆さん、一緒に頑張っていきましょう。そして上級生の皆様方、ご指導ご鞭撻の方よろしくお願いいたします……これで新入生代表の挨拶を締めくくらせていただきますっ!」

 俺は最後の方は早口で言い切り、脱兎のごとく壇上から駆け下りた。

 俺が席に戻ると、柚子がニヤニヤした笑いを浮かべて待っていた。滅茶苦茶殴りたい。

「ずいぶん立派な挨拶だったじゃないか。いやほんと、即興で考えたにしては上出来だったよ、うん」

「顔がにやけてる奴に言われても嬉しかねえな」

「まあそう言うな。いいと思ったのは本当なんだから」

 信じられるかバカ。日頃の行いと今の自分の表情を考慮しろ。

「そうふてくされるな。笑えよ、ゼロ。今日からおまえはこの学校の生徒として
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