暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
いざ、出陣〜
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こちら亮!相手は本物の・・・生身の人間だ!!気を・・・」

『・・・少し遅かったみたいだ』

「兄貴?まさか・・・!」

『ああ、アスナが・・・一人、殺した』

「・・・!?」

テイルズ組は混乱が少ない。戦場を味わってるからだからかもしれないが・・・SAO組は違う。人通しで戦うことは確かにあった。だが、こんな風に・・・血が流れ、命を消す行為は・・・

「兄貴は平気なのか?」

『リズもスグもダメなんだ。ここで俺まで自棄になるわけにはいかない。それに・・・俺も人殺し・・・だからな』

「兄貴・・・とにかく、指示を出せるなら部隊を退かせてくれ!誰か応援は・・・」


『俺達に任せときな、少年』

リョウコウか・・・!

「悪い、頼めるか?」

『おう。なんだったら部隊を引き継いでもいいぜ?』

「それは後で検討するよ。今は・・・」

『ああ、わーってるよ。・・・お前も無茶すんなよな』

「無茶しない主役はいないよ」

軽口を叩いてから通信を終了する。

「明命!」

「はい!道を切り開きます!」

「サチとシリカは退いてくれ!」


「あ・・・う・・・」

「で、でも・・・」

シリカは未だに混乱していて、サチは正気を保ち始めたが、それ故に退いていいのか悩んでいるみたいだ。

「・・・誰か!二人を頼む!」

「はっ!」

部下の一人が返事を返して、二人を引き連れていく。俺と明命は馬を走らせ敵陣に斬り込む。




「ふっ!せやぁ!」

人を斬る感触。身にかかる血飛沫。

「はぁ・・・はぁ・・・」

自然と呼吸が荒くなり、自分の中の何かが切り替わっていく。

「亮!」

・・・ふと、明命の声で我に帰った。

「亮、無理をしないでください。あなた一人が背負っていい荷物じゃないんです」


「明命・・・」

「動きが止まったぞ!」

「今だ、かかれ!」

その瞬間、周りの兵士が飛び掛かってくるが。

「リョウコウの記憶、再生!・・・乱嵐流!!」

椿が放った回転斬りが兵士を全て怯ませる。

「シィの記憶、再生・・・!雷の斧!!」

辺りの敵兵は雷に呑まれ、死んでいく。

「椿、お前・・・」

「・・・あんなことしておいて、今更戦えない。なんて言えないもん」

いつの間にか馬から降りていた椿が兵士の死体に手を当てた。

「この人達のも・・・背負わないといけないんだよね」



「・・・ああ、そうだな」

椿は小さく頷き・・・笑顔を見せた。

「大丈夫。・・・背負って見せるよ。だってわたしはお父様とお母様の娘なんだから・・・!」


「はい。・・・いい目をしてます
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