第36話 ネイとシェリル
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「キラ、来たわよ」
応接間に行くとネイとシエリルさんがソファーに座りシヴァが用意したお茶を飲んでいた。
ん?なぜシェリルさんがここにいるんだ。
「いらっしゃい、で紹介してくれるのは、もしかしてシェリルさんなのか?」
シェリルさんのような美人が家事もできるなんてなら大歓迎だ。
「私とシェリルの2人よ」
…………?
俺はその時理解できないアホ面をしていたと思う。
「はい?」
「だから私とシェリルの2人でここに住んで家事を手伝うわ」
「ネイ様、キラ様が驚いていますよ。すみません、私もお昼休みが終わったらネイ様から、キラ様たちの屋敷に一緒に住むわよと言われまして。住む条件として家事を手伝うと言われまして」
とにかく家事ができる人間を紹介して欲しいと言ったのにまさかこの2人が来るなんて。
「だけど2人共仕事が忙しいくて家事する時間なんてあるのか?」
ネイは市長兼理事長で、シェリルさんはネイの秘書。
昼間もかなり忙しそうだったみたいだが。
「大丈夫よ、市長の仕事は副市長に全権を委任したし、学園理事長も副理事長に委任してきたので、肩書きだけで、仕事は学園で教師として仕事するだけになったの。シェリルも私の秘書からクラス副担任にしたので私より比較的に時間の余裕があるから、大丈夫よ」
いいのか、このまま2人をこの屋敷に住まわせて。
食事のこととか考えたら2人にここにいてもらうのがいいと思うのだが……!
「シェリルさんはともかくネイは……料理できるようになったのか?」
ネイと一緒に旅をしていた時は料理はできなかった。
一度作ってもらったことがあるが
見た目も良くわからないその食べ物?を食べた瞬間俺は意識を失い
死んだバーチャンが川の向こうで俺を呼ぶ夢を見た。
俺だけじゃなく他の仲間も親や祖父母が三途の川で自分たちを呼ぶ夢を見たそうだ
つまり、死にかけたのだ。
それ以降ネイには料理をさせることはなかった。
30年経った今大丈夫なのか?
不安だ。
「大丈夫よ、夕食の材料も持ってきたからシェリルと2人で今から作るわ」
シェリルさんの横の席に材料が入った大きな袋が2つ置いてあった。
2人が住むことを最終的に判断するのはこの屋敷の主であるアリスだ。
アリスは喜んで2人を向い入れるだろう。
とにかく2人の料理のレベルを知らないといけないだろう。
2人に作ってもらいちゃんと食べれる料理ならいいが、あの意識を失うレベルの料理なら帰ってもらおう。
「じゃあ、シヴァ2人をキッチンに案内してあげて」
「わかりました、ネイ、シェリルこちらにどうぞ」
シヴァを先頭
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