憎悪との対峙
23 空白の日々
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させて」
「...いや、いいよ。別に君が謝ることじゃない」
「これからは1人で抱え込まなくていい。私はあなたの味方だから」
「不思議だよ。今まで誰にも言えなかった...自分の弱い部分、見せたら浸け込まれる、そう思ってメリー以外に言えなかったのに」
「私もメリーさんも絶対にあなたを裏切らない」
「...どうして?」
「ただ...嬉しくて。あなたが私に辛いこと、打ち明けてくれて...私のこと、信用してくれてるんだって思うと...嬉しくて...」
「...僕も...僕を信用してくれる人がいるっていうだけで、こんなに楽になれるなんて...」
彩斗は自分でも信じられない程に心が軽くなった気がした。
今まで溜め込んできたものを誰かに話すことで楽になれる。
それは前にミヤとのカウンセリングでも感じたことだ。
だがそれを再び実感した。
自分の悩みや辛いことを打ち明けられる人がいるだけで、心が落ち着いて温かい気持ちになれる。
常に緊張状態で落ち着きがなかった時の方が数分前でありながら、遠い過去のように感じられる程に。
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