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流星のロックマン STARDUST BEGINS
憎悪との対峙
23 空白の日々
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りオーバークロック、ファンの冷却性能を超越し、サーバールームで火事を起こした。結果として周りのサブシステムマシンまでも燃やし尽くしたの」
「そんな...」
「続けるわ。翌日からデンサンシティではユナイトカードによって力を手にした住人による銀行強盗、傷害事件が多発、街の治安は崩壊」
「前から崩壊してたけどね」
「ネットワークによって遠隔操作していた交通機関は全てストップ、殆ど手動操作に戻り、まさに時代は20世紀終わりから21世紀初頭の頃に戻りかけてるわ」

彩斗は一応、ブラウザでインターネット接続を試みるが当然失敗する。
エラーメッセージとトラブルシューティングメニューが表示されるだけだ。

「そしてとうとう昨日、連中は目立った行動を起こした」
「昨日?27日の夜の計画は?」
「多分、あなたが廃ビルごと破壊してくれたお陰で防がれたらしいわ。で、昨日、才葉シティの『才葉芸能学園中等部』が占領され、20名の生徒が人質に取られてる」
「中学校?何でValkyrieがそんな計画修正を行ってまで中学校を占領する必要が?」
「...」

ハートレスは黙り込んだ。
彩斗の疑問は別に彩斗でなくても抱くことだ。
これまでデンサンシティでディーラーに喧嘩を売るかのように活動していたValkyrieがいきなり才葉シティの、それも中学校を占領するというのは違和感しかない。
確かに才葉芸能学園といえば、未来の芸術家、アナウンサー、女優、歌手など幅広い分野の人材を生み出すことで有名な学校と有名だ。

たとえ自分のせいで計画が失敗したのだとしても自棄を起こして起こす行動にしては無駄に計画性があるが、理にかなっていない。
しかしハートレスはその答えを知っているようだった。

「...ハートレス、その中学校に何かあるんだね?Valkyrieが狙う何か...それもディーラーを牽制するようなものが」
「....正解。あの学校はディーラーが金銭的援助をしている。そのコネで秘密裏に学校が運営しているレンタルサーバーにディーラーの切り札とも言うべきプログラムが保存されている」
「プログラム...まさか『ジョーカープログラム』のことか?」
「そう。そしてディーラーの他にも多くの企業や組織が完全オフラインで安全なデータ保管場所として利用しているわ」
「じゃあ、あの学校にはディーラーの最終兵器の他にも国家転覆に繋がったり、インターネットダウンせずともニホンの経済を崩壊させるデータが...」
「そういうこと。そしてメリーもそこにいるでしょう」
「え?」
「未確認情報だけど、緑の髪の少女が学校に連れ込まれるのを見たということを話している教師がいるそうよ。朝、通勤しようとしてValkyrieに追い出されたらしいわ」

彩斗は今の会話の繋がりから何となく
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