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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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放たれたいくつもの剣状砲撃で吹き飛んだ。私の方にも二条の砲撃が迫って来て、

――アクセルフィン――

高速移動で射線上から離脱。そこから連続で迫りくる砲撃。もう周りだとかを気にしている余裕がないほどに速く、そして大きい砲撃。いくつか避けることに成功。だけど、アクセルフィンの効果が一度切れるタイミングで砲撃が迫る。

――アクセルフィン――

本当にギリギリでの回避に成功。でもすぐ側を通り過ぎていった砲撃の衝撃波が凄まじくて、意識を揺さぶられる。体が揺らいで落下する感覚。なんとか自分自身に対象を浮遊させる補助魔法フローターを掛けることで、墜落だけは免れた。“レイジングハート”を杖代わりにして立って顔を上げる。・・・そして、知る。多方向同時砲撃での被害は鋼の軛だけじゃなくて。

「こ、これじゃまるで・・・ルシル君のバルドルみたい・・・」

†††Sideなのは⇒はやて†††

「ぅ・・・あ・・・?」

・・・・少しの間、気を失ってたみたいやな・・・? うつ伏せで倒れとった私は両肘をついて上半身を起こそうと奮闘。と、全身に鈍い痛み。私・・・なんで倒れとったんやろ・・・?
記憶の混濁。ザフィーラがフノスさんを捕らえて、私らはそのチャンスを活かそうって一斉攻撃をやろうとして・・・。

「いつつ・・・あ、そうや。フノスさんが魔術を・・・!」

思い出して、バッと顔を上げる。そして現状を理解。口が震えて声が出やへん。名前を・・・、家族の名前を呼ばな・・・アカンのにっ!

「はや・・て・・・大丈・・夫・・・?」

「主はやて・・・お怪我・・は・・?」

「ヴィー・・タ・・、ザフィー・・ラ・・・。うん、大丈夫や・・・二人のおかげで・・・」

ヴィータとザフィーラが、私を守るように目の前に居った。二人ともボロボロで、もう戦闘を続行することは・・・出来ひん。私がそう答えると、ヴィータは「おっしゃ」と、ザフィーラは安堵の息を。でもそれだけ言うと、ヴィータとザフィーラがドサッと倒れた。

「ヴィータ! ザフィーラ!」

這って二人の元へ急ぐ。距離は5mくらい。歩きならすぐやのに、今は遠い。あと1mってところで、私とヴィータ達の間に、

「騎士としての務め。この目で確かに見させていただきました。ヴィータさんとザフィーラさん、でしたよね。主君の盾となって、私のミカエリオン・セイバーを真っ向から防ぎきったその雄姿、感動いたしました」

フノスさんが降り立った。こんな時やのに、大英雄のフノスさんから贈られた愛しい家族への称賛が嬉しい。最初に上半身を起こし、膝立ちして、“シュベルトクロイツ”を支えとしてやっと立つ。全身に痛みが奔るけど、ヴィータとザフィーラに比べたらこんな痛み、何でもない。肩に掛かる砂ぼこりの付いた後髪
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