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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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その場から緊急離脱。

――アクセルシューター――

苦し紛れのシューター十一基。距離を取りながらもチラリとフノスさんを見る。シューターはフノスさんへ直撃・・・しなかった。当たる直前でかき消されてる。

――エクセリオンバスター――

飛行を止めることなくエクセリオンを放つ。リオちゃんが「ダメですっ。当たってません!」と声を荒げる。不可視の障壁、か・・って、ん? 不可視の障壁? 前にもそういう単語を聞いたような・・・。思考した結果、辿り着いた答え。「まさか・・・多層甲冑!?」だった。他にも候補があるけど、一番しっくりきたのが、ルシル君の有する防性術式・多層甲冑ゴスペル。
フノスさんも言っていたし。

――私はルシルの一番弟子なんです。ですから師であるルシルの魔術は得意ですよ♪――

「正解です。多層甲冑ゴスペル。魔力制限の所為で持続できず、数秒間だけの展開となってしまいますが、今の私にでも発動できます」

自嘲気味のフノスさん。最悪。多層甲冑は、対魔力と対物理の障壁を何重にも纏う障壁だ。たとえ今の私とリオちゃんが魔力障壁を貫いたとしても、物理障壁で拒まれる。いよいよもって詰んだ。もう・・・ここまでだよ・・・。

「ごめん、リオちゃん」

「・・・・あたしもごめんなさい。足手まといになっちゃいました」

「そんなことないよ。やっぱり元々からこういう結果になっていたはずだから」

フノスさんと戦う。そう。戦うことが決まった時点でもう負けていたんだ。フノスさんが“グラム”に深紫色の闇を纏わせ始めた。これで決着か。

――闇聖の宝剣(カムエリオン・ブレイド)――

「でも最後まで諦めずに足掻いて見せるッッ!!」

急停止して背後に振り向く。私を追っていたフノスさんへと“レイジングハート”を向け、

「ディバィィーーーン・・・バスタァァーーーーーッッ!!」

至近距離での全力バスターを撃ち込んだ。

?―?―?―?―?―?

フノスは右手に携えていた“神剣グラム”を落とし、両手で頭を抱えて「やっちゃいました」と自己嫌悪に唸りだした。彼女の周囲にはぐったりと倒れたなのはとリオ、シグナムとコロナ、はやて。これでフノスと戦っていた管理局組は全滅だ。

「魔力出力を10%にしても、皆さんには強すぎたんですね・・・。・・・あぅぅ、私ってばなんてミスをぉぉ・・・」

両膝をつき、果てには両手もついてガックリ項垂れた。そして「私って馬鹿? うん、馬鹿。やっぱり馬鹿なんだ」とさらに自分を責めだす。フノスは最大限気を遣って戦い、しばらく長引かせようと考えていた。だが、その策は見事に潰れた。彼我の戦力差を計り損ねたからだ。あまりに強大過ぎる魔力を有する魔術師の王フノス。そう、そもそも彼女と戦って、戦闘が成
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