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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
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と思う。入り込む隙間なんて無いよ。

「すまない、みんな。話があるんだ。聞いてくれないか」

ふと真剣な顔となったルシル君が、私たちをぐるりと見回す。ステアさん達に勝って喜び合うのを中断したみんなに、ルシル君が語る。それは、ルシル君が少し前に語った推測が正解だったことを示した内容だった。

「今回の事件の首謀者は、恥ずかしながら守護神の私だった。ここに居る私とテスタメント・ルシリオンとはもう別存在なんだが・・・すまない。だが、ちゃんと理由あっての事だというのは解ってほしい」

さすがに責めないよ、そんなに頭を下げなくても。みんなも解ったから。守護神のルシル君は私たちを守るために、ここスンベルに避難させた。グロリアも敵じゃなくて、ルシル君やシャルちゃんと同じ守護神。

「でも。どうしてシャルちゃんじゃなくてグロリアなのかな・・・?」

結局はその疑問に辿り着いちゃうんだよね。私の疑問を発端として、視線と「何か知ってる?」っていう問いがルシル君に集まる。ルシル君は少しの間沈黙して、「関連性があるとは言っても、絶対にシャルが召喚されるというわけじゃないんだ」って眉間にしわを寄せた。そっか。残念だなぁ。ほんの少しでも良いから逢えるんだったら逢いたかったんだけど。

「遅れてごめん。少し立て込んでて」

シェフィリスさんが少し先のマス目の上に姿を現す。立て込んでて、って何かあったのかな? もしかして外界での問題――“テスタメント”のルシル君とグロリアと、“アポリュオン”の誰かの戦いが(←はまだルシル君の推測だけど)終わったのかな・・・?

「えっと、次は・・・」

「シェフィリスさん。私たち青チームの番です」

「そうだったね。ではサイコロを」

シェフィリスさんの前に出て、サイコロを受け取る。それぞれのチームが一勝ずつ。このまま連勝したい。そのためには、かる〜〜〜〜いお題を出したいなぁ。あ、ここでサイコロを振ってもいいのかな? 落ちたりしない?

「あ、勢いよくサイコロを振っても落ちないから安心してね」

それを聞いて安心。ポイっと放り投げる。コキィーン♪と綺麗な音を立てて落ちて、キンキン♪と転がるサイコロ。出た数字は16。あのサイコロで出せる最高の数字だ。

「よしっ。それじゃ、みんな行くよっ」

チームメンバーのヴィヴィオ、ルシル君、アインハルトちゃん、コロナちゃん、リオちゃん、ヴィータちゃん、リエイスさんを順繰りに見る。みんなと頷き合って、16先のマスを目指して歩き出すと、みんなから「がんばって」って声援を贈られた。私たちも「いってきますっ」「うん、頑張る」って応じながら進み続ける。そして辿り着くと、ゼフィランサスさんのアナウンスが流れる。

『ラッキーマス☆ もう一度サイコロを振る権利があな
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