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妖精の義兄妹の絆
二つの卵
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い!その卵を持って帰るよ!」
「「やったー!」」
タクヤとウェンディはハイタッチした。
「さぁ、日も暮れかかってるしさっさと帰るよ。」
「「はーい。」」
二人は元気に返事をし、帰路についた。






その日の夜
ナスカの自宅で夕食をごちそうになったタクヤとウェンディは自分達の家に帰ってきた。
「ただいまー…って誰もいないんだった。」
「もう、お兄ちゃんったら。」
「それよりさ、ウェンディ!どっちの卵がいい?」
そう言ってタクヤは二つの卵をウェンディの前に出した。
「うーんとねー…、じゃあ私はこれがいい!」
ウェンディが選んだのは白い卵だった。
「ウェンディがそれなら俺はこっちだな。」
タクヤは残ったベージュの卵を自分の所に持ってきた。
「この中から何が生まれるんだろうねー、楽しみだなー。」
「よし!どっちの方が先に産まれるか競争しようぜ!
勝った奴は負けた奴になんでも1個お願いをきく!どうだ?」
「うん、いいよ!お兄ちゃんには負けないからね。」
「望むところだ!」
二人は火花を散らしながら笑っていた。
「でも、今日はもう寝るかー。」
「…そうだね。おやすみ、お兄ちゃん。」
「おやすみ〜。」
それから二人は深い眠りへとついたのだった。







翌日
タクヤとウェンディは卵をギルドへ持っていき、どうやったら産まれるのか
みんなに相談していた。
「やっぱ、温めるんじゃないか?」
誰かがそう言った。
「温めるか…。それなら俺が熱湯出してやるよ!」
タクヤは口から熱湯を出し、持っていた卵にかけた。
「お兄ちゃん!それじゃゆでたまごになっちゃうよ!」
「あっ、それもそうか…。」
「こうやって毛布にくるんだりしたら温めるんじゃない?」
「なるほど、そういうことか。」
タクヤも卵に毛布をくるんでやった。
「なぶらこう見てると二人とも良い顔になったもんじゃ。
命を育むという体験は将来きっと役に立つじゃろう。」
「マスター…。」
「なぶら頑張りなさい!」


ゴパァァ


そう言った瞬間、口から大量の酒が吐き出された。
「マスター!いい加減飲んでから喋ってくださいよ。」
「なぶらすまぬのう。」
ウェンディはローバウルの、酒の後始末をしながら注意した。


ピクッ


「!今卵が動いた!」
そういってタクヤは自分の卵を見つめた。


ピクッピクッ


「やっぱり動いてるって!」
「あ!私のも動いたよ。お兄ちゃん!」
「なぶらどうやらもうじき産まれるようじゃのう。」
「もうじきっていつ?」
「それはわからんのう。」
ウェンディの問いにローバウルはたじたじした。
「楽しみだなぁ。」
そういってウェンディは卵に抱
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