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妖精の義兄妹の絆
二つの卵
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おり、
織物の生産が盛んなのだ。
「ナスカ残りの織物が200まで来たぞ!」
「あと少しだ!もうひと踏ん張りだよ。あんたたち!」
「「おう!」「うん!」」
二人は、大きな声で返事し、残りの織物を売りにさばき始めた。
「すいませーん。」
「はーい。」
一人の女性客が訪れ、その人をウェンディが対応した。
「どの織物がいいですか?」
「あら、今日は可愛らしい子がいるのね。偉いわ~。」
「えへへ…。」
「じゃあ、お嬢ちゃんのためにいっぱい買っちゃおうかしら。」
「本当ですかぁ!ありがとうございます。」
「えっと、これとこれ、ついでにそこの洋服を2着貰うわ。」
「ありがとうございます。合計で12780Jになりまーす。」
女性客はお金を渡して商品を受け取った。
「ありがとうございましたぁ。またおこしくださーい。」
「またね~。」
女性客は手を振り、店を後にした。
「ウェンディ、すごいじゃないのさ!あんた素質あるよー。」
ナスカはウェンディを抱き締めながら誉めた。
「えへへ、そうかな?」
「タクヤも負けてられないよ~。」
「わかってるよ!」
そうやってふざけながらも順調に残りの織物を減らしていった。






「おわっだぁぁぁ。」
夕暮れ時、とうとう最後の1枚を売ったタクヤはその場に倒れた。
「疲れたー。」
「ごくろーだったね、二人とも!今夜はお礼に私が晩飯をごちそうしてあげるよ。
もちろん、報酬は別に出すから心配しなさんな。」
「やりー、ナスカの飯はうめぇんだよなー!」
「ありがとう、ナスカ!」
「じゃあ、帰ろうか?」
そう言って3人は化猫の宿へ続く道を歩き始めた。
その帰り道、タクヤたちはは森の中で二つの大きな卵を見つけた。
「なんだろう?これ。」
「卵だろ?」
「何の卵かってこと!」
ウェンディは頬を膨らませてタクヤに怒鳴った。
「卵にしちゃでかいねぇ。」
「怪物の卵だったりして。」
「もぉ!怖いこと言わないでよ。」
「でも、ホントに何の卵なんだろうな?変な模様も入ってし。」
二つの卵にはそれぞれ違う模様が入っていた。
左の卵には純白の翼をイメージさせる模様が、
右の卵にはベージュがかった茨のような模様がそれぞれ刻まれている。
「…なぁ、これもって帰ろうぜ?」
「え?でも、これ怪物の卵なんじゃ…。」
「さっきはあぁ言ったけど、なんかの動物の卵ならこんなとこに置いといたりしねぇよ。」
「たしかに…。」
ウェンディが納得するとタクヤはナスカに言った。
「なぁ、持って帰っていいだろ?ちゃんと育てるからさ。」
「ナスカ!お願い!」
タクヤとウェンディはナスカに必死に頼み込んだ。
「…本当にちゃんと育てるかい?」
「絶対にする!約束するよ!」
「ならい
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