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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
ようこそ☆ロキのロキによるお客様のための遊戯城へ〜U〜
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ル”の一人が目の前に居るのだから。だがカーネルは死んだ。もうこの時代には居ない。
そのカーネルは、アースガルド同盟軍の軍服――黒の長衣にスラックス、編み上げロングブーツ、ロングコートという出で立ち。現在の私の防護服と同じデザインだ。だからこそ、ヴィヴィオ達からの視線を背中に感じた。
「ようこそ、ルシル。そしてその仲間たち。神々の遊戯場スンベルへ。俺はカーネル・グラウンド・ニダヴェリール。1stエリアの管理人をやってる」
そうだ、確かスンベルに誘われた対象の記憶から、特に親しい知人を読みこんで実体化させる、と聞いたことがある。
「そこで少し怯えてる可愛らしいお嬢さん達。安心してくれ。ここはゲームの世界。そうだな、夢の中だと思ってくれ。お嬢さん達の体は今頃、現実世界で眠ってるはずだ。で、起きる方法は簡単。このゲームをクリアしていってゴールすればいい」
カーネルは、事情を呑み込めていないヴィヴィオ達に微笑みかける。
「ゲーム・・・? どういったゲームなのですか?」
アインハルトが気丈にも問う。カーネルは「すごろく、は知っているか?」と微笑を浮かべ、十六面体のクリスタルのようなサイコロを生み出す。ミッドではあまり馴染みのないゲームだからな、すごろく。アインハルトやコロナ、リオ、イクスは首を横にフルフルと振った。
「そっか。じゃあ簡単にルール説明だ。よく聞いとけよ? このサイコロを振って、出た数だけ・・・このマス目の道を進む事が出来るんだ。1が出たら1マス、2が出たら2マス進むって感じだな」
あのカーネルが子供相手にゲームのルール説明? プッ、こんな状況だというのについ笑ってしまった。するとカーネルが説明を中断して、「何笑ってるんだよ、ルシル。親友の俺が何か可笑しなこと言ったか? ん?」と半眼で睨んできた。
「いやいや。目付きの悪さに定評があって、よく小さな子供に恐れられていたお前が、子供とまともに会話していると少しな」
「目付きが悪いだけで、俺自身は子供好きで優しいんだぞ。子供が俺を見て、ヒッ、って怯んだの見てショック受けていたの知っているだろ?」
懐かしいな、その話。“アンスール”として初陣を飾る前、最終調整していた頃のものだ。また笑ってしまう。あぁ、目の前に居るカーネルは幻影に過ぎないと解ってはいても、やはり親友なんだ。
「とにかく、お前との話は後だ。まずはお嬢さん達にルールを教える。目が、先に進んでください、って言っているからな。
えー、どこまで言ったっけ? あーそうだ。マスにはいろんなお題が書いてあってな。立ち止まったらそのお題をクリアしないとダメってわけだ」
親友にして戦友のカーネルの姿を眺める。アインハルト達の目にはもう混乱はなく、カーネルのルール説明をただ聴いている。いつ
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