暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
まだいるよ♪みんな大好き☆リリカルアクターズ
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『あーそう言えば、リエイスがそんな本を持っとったなぁ。リエイスが自分で書いた本や。それやのに著者をグローイにするし、本の名前を決めへんし。おかしいと思っとったら。そっか、リエイスはルシル君の日記を書き写したんやな』

はやてちゃんは『リエイスにも困ったもんやなぁ』って苦笑。ルシル君は「まったくだよ。リエイスはシャル以上に厄介だ」って肩を落とした。
シャルちゃんはルシル君の過去で遊ばない。けどリエイスさんには悪気はないんだろうけど、誰も深く知らないルシル君の過去を、自分だけは知っているんだぞ、って示したいんだろう。だってリエイスさんはルシル君の事を・・・・自覚してるのか判んないけど。

『あの、ルシリオンさん。よろしければ、どうして著者の名前がグローイなのか、教えていただいても?』

「あ、あー・・・グローイというのは、私たちセインテストが統治していたグラズヘイムの臣民が私に付けた敬称だ。グローイ。輝く者、という意味を持っている。幼少から王位に即位するまでの間、臣民にグローイと呼ばれていた」

シスターシャッハの問いに答えたルシル君は、昔を思い出しているのか遠い目をして天井を眺めた。しんみりしていると、モニターにリエイスさんが現れた。はやてちゃんからすでに事情を聞いているのかリエイスさんは、

『お前の子供の頃の活躍を、いつでも目に通す事が出来るようにするために書いた。確かに無許可だったのはすまないと思っているが、これも・・・フフフ』

リエイスさんが意味深な笑みを浮かべると、フェイトちゃんが「ず、ずるい! リエイスだけずるい! 私も読みたい!」ってリエイスさんを・・・その、僻んだ。フェイトちゃんは可愛いなぁ。ルシル君の事を全部知ってしまってるリエイスさんにやきもち。だけどルシル君は「勘弁してくれ」って頭を抱えた。ホント大変だねぇ〜。

「リエイス。書き写したのは一冊だけだよな?」

『・・・・ああ・・・・』

リエイスさんは判り易く視線を逸らしたうえで、妙な間も開けて答えた。一冊だけじゃないんだ、書き写したの。妙な沈黙が流れる。ルシル君が「今処分しろ、すぐ処分しろ、さっさと処分しろ」と問答無用に言う。でもリエイスさんは「却下」と一言。ルシル君の眉が寄った。
はぁ。これは長くなりそうかな? 私はヴィータちゃんとシスターシャッハとアイコンタクトをとる。意志疎通完了。コクリと頷き合って、ルシル君とフェイトちゃんとリエイスさんのトライアングル会議が始まったのを横目に、私たちは三人に気付かれないように離脱を計る。
チラッとリエイスさんの背後に居るはやてちゃんを見ると、口パクでゴメンなと手を合わせてた。

(こっちもゴメンね〜)

私たちも手を合わせて謝罪を示し、そそくさとその場を後にした。

?―?―?―?―?―?
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