暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第44話 モヤモヤは仕事にぶつけ……られない?
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も、道具の再現が上手く行っていないのか? 原因は不明です。と言っておきながら、間違いなく私の腕が原因ですね。

 こちらは人を雇って、上手く行けば弟子を取らせる方向で行こうと思います。と思っていたら、和紙と漆器の事が父上にばれ、人を付けられてしまいました。おかげさまで私の仕事は、視察と書類仕事だけになってしまいました。



 結局仕事ではこのもやもやを発散する事が出来ず、イライラしている私を助けてくれたのは、ジャックとピーターでした。彼らは私を剣や騎獣の訓練や遊びに誘ってくれたのです。一通りの事を教え終わり、私が忙しくなってからは疎遠になっていたので嬉しかったです。

 どうやら私がイライラしているのを見かねたアナスタシアが、2人に相談したのが切っ掛けの様です。

 私の仕事は、定期的な視察と少しの書類仕事のみになっていたので、この時かなり暇になっていました。更に父上や母上だけでなく、ディーネも忙しくなっていたのです。訓練にさえ顔を出せない程に……。そしてアナスタシアは、自分に合った武器の扱いを学んでいる最中で、模擬戦が出来ません。当然この状況では、騎獣訓練と剣の訓練は単独でやる事になります。

 私は2人の心遣いが嬉しくなり、快く2人の誘いに乗りました。まあ、訓練や勉強に関しては、完全に私が教える側になっているのは御愛嬌です。逆に遊びになると、私が2人に教わる立場になります。私はハルケギニアの遊びを何一つ知らなかったんだなと、思い知らされました。

 ジャックとピーターに押し切られ、アニーの着替えを覗きに行ったのは良い思い出です。まあ、カトレアにばれたら怖いので、ティアに協力してもらい穏便に失敗する様に仕向けさせてもらいましたが……。

 そうこうしている内に、ジャックとピーターの魔法の実力が伸びドットからラインにクラスアップしたのです。これに気を良くしたポールさんが、ポーラにもぜひ魔法を教えて欲しいと行って来ました。どうやらポールさんも、アナスタシアから私の事を聞いている様です。

 まあ、ポーラには以前にも教えていた事はありますし、工夫して座学を教え杖を持たせられるようにした実績があります。しかし、ポーラの勉強嫌いは健在で未だに座学から逃げまくります。これでは何時まで経っても魔法の成長は見込めません。

「さて、以前と同じ手で良いとして、問題はネタを如何するかだな」

 私は無意識の内にそう呟いていました。



 そうこうしている内に、時は過ぎ6月(ニューイ)も下旬にさしかかり、トリステイン魔法学校は夏休みに入ります。

 ヴァリエール公爵から少し前に、手紙で“夏休み中に一度家族でシュワシュワに遊びに行く”と連絡を貰っています。私はその手紙を読んで(既に公爵まで毒されているのかよ!!)と、心
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