暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第44話 モヤモヤは仕事にぶつけ……られない?
[13/17]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ら、こだわるのは地下の方です。毎回森の中に消えるのでは心配をかけてしまいます。本邸付近から隠し地下通路を作って、そこから入れるようにするべきですね。……うわぁ、何か本当に秘密基地っぽくなって来ました。
そんな事を考えている内に、ウトウトと眠りに落ちてしまいました。
(……重い)
体にかかる重量感で目が覚めました。同時に感じる圧迫感から、私の上に人が乗っているみたいです。私にこんな事が出来るの(と言うかするの)は、この領地に1人しかいません。ティアなら絶対に跳ね除けられない猫verでやりますし。
「ナス〜!!」
私は上に乗っている者を、横に少しずらしました。私が寝ているのは狭いベンチなので、それだけで上に乗っていた者は地面に落下します。落下音と共に「ふぎゅ!!」と言う悲鳴が聞こえましたが、私の眠りを妨げたのですから当然の報いです。
私がボーっとする頭を振りながら起き上ると、何故か館から走って来る影がありました。
「兄様 あたし何もしてないよ!!」
走って来て開口一番言い訳をするのはアナスタシアです。私がナスと呼ぶ時は、本気で怒っている時が多いのでその所為でしょう。と言うか、館から走って来たのがアナスタシアなら、先程まで私の上に乗って居たのは誰なのでしょうか? って、信じたくありませんが、このピンクブロンドは……
「あれ? カトレア姉さま」
はい確定です。アナスタシアに追い打ちをかけられた気分です。無言・無表情で立ち上がるカトレアが、洒落にならない位怖いです。
「ギルとお話があるから借りるわね」
カトレアの声から何かを感じ取ったのでしょう。アナスタシアがカクカクと頷きます。そしてそのまま逃亡しました。
「さて 先ずはギルの部屋へ行きましょうか」
…………3時間後。
ようやくカトレアの説教が終わりました。
しかし、悪い事ばかりではありませんでした。最後に、治療に踏み切った私の心中を察して“あの態度は無かったわ。ごめんなさい”と、カトレアが謝ってくれたのです。私もすぐに謝罪し、お互い配慮が足りなかったと言う事で落ち着かせました。
しかし、何故カトレアは1人で来たのでしょうか? カトレアもそんな事をすれば、公爵達が良い顔をしないのは分かっているはずです。
「私は嬉しいのですが、何故1人で来たのですか?」
「うん。魔法学院で生活して居ると、色々と考えてしまって」
カトレアはそこで言葉を切ると、真剣な表情になり数秒ほど黙ってしまいました。そして僅かな違和感を感じ、カトレアの顔を注視すると……
(ギル。《共鳴》を使ったわ)byカトレア
(《共鳴》なぞ使ってなにようじゃ)byティア
(ようやく痴話げん
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ