暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第44話 モヤモヤは仕事にぶつけ……られない?
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ら、こだわるのは地下の方です。毎回森の中に消えるのでは心配をかけてしまいます。本邸付近から隠し地下通路を作って、そこから入れるようにするべきですね。……うわぁ、何か本当に秘密基地っぽくなって来ました。

 そんな事を考えている内に、ウトウトと眠りに落ちてしまいました。



(……重い)

 体にかかる重量感で目が覚めました。同時に感じる圧迫感から、私の上に人が乗っているみたいです。私にこんな事が出来るの(と言うかするの)は、この領地に1人しかいません。ティアなら絶対に跳ね除けられない猫verでやりますし。

「ナス〜!!」

 私は上に乗っている者を、横に少しずらしました。私が寝ているのは狭いベンチなので、それだけで上に乗っていた者は地面に落下します。落下音と共に「ふぎゅ!!」と言う悲鳴が聞こえましたが、私の眠りを妨げたのですから当然の報いです。

 私がボーっとする頭を振りながら起き上ると、何故か館から走って来る影がありました。

「兄様 あたし何もしてないよ!!」

 走って来て開口一番言い訳をするのはアナスタシアです。私がナスと呼ぶ時は、本気で怒っている時が多いのでその所為でしょう。と言うか、館から走って来たのがアナスタシアなら、先程まで私の上に乗って居たのは誰なのでしょうか? って、信じたくありませんが、このピンクブロンドは……

「あれ? カトレア姉さま」

 はい確定です。アナスタシアに追い打ちをかけられた気分です。無言・無表情で立ち上がるカトレアが、洒落にならない位怖いです。

「ギルとお話があるから借りるわね」

 カトレアの声から何かを感じ取ったのでしょう。アナスタシアがカクカクと頷きます。そしてそのまま逃亡しました。

「さて 先ずはギルの部屋へ行きましょうか」



 …………3時間後。

 ようやくカトレアの説教が終わりました。

 しかし、悪い事ばかりではありませんでした。最後に、治療に踏み切った私の心中を察して“あの態度は無かったわ。ごめんなさい”と、カトレアが謝ってくれたのです。私もすぐに謝罪し、お互い配慮が足りなかったと言う事で落ち着かせました。

 しかし、何故カトレアは1人で来たのでしょうか? カトレアもそんな事をすれば、公爵達が良い顔をしないのは分かっているはずです。

「私は嬉しいのですが、何故1人で来たのですか?」

「うん。魔法学院で生活して居ると、色々と考えてしまって」

 カトレアはそこで言葉を切ると、真剣な表情になり数秒ほど黙ってしまいました。そして僅かな違和感を感じ、カトレアの顔を注視すると……

(ギル。《共鳴》を使ったわ)byカトレア

(《共鳴》なぞ使ってなにようじゃ)byティア

(ようやく痴話げん
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